初代マメルリハの思い出①~彼は彼女だった
私は鳥が嫌いなので、やむを得ず同居しているマメルリハ・シャルについて、もともと可愛がっているわけではない。だが、シャルの賢さは認めるものの最近は生意気がすぎて全然かわいくない。記事もそんな話ばかり。
他のマメルリハの飼い主たちは、こんなマメルリハの生意気さすら可愛がっているのだろうか。それともシャルが特に生意気すぎるだけなのだろうか。などと考えていたら、シャルより優しい初代マメルリハを思い出してしまった。(シャルはシャルのままで良いのだが。個性は大事・・・)
今まで断片的にしか書いてこなかったが、今回から数回は初代マメルリハの思い出を振り返る。
初代マメルリハとの出会いの話↓
性別の勘違い
初代マメルリハはブルーのメスだった。
最初に我が家に彼女を連れてき(やがっ)た元飼い主は、実はどちらかというと珍しい大型インコをコレクションするような人だった。
そのため、元飼い主は小型中の小型インコ・マメルリハが今より珍しかったからなのか、あまり詳しくなく、なぜかオスだと思い込んでいた。そして元飼い主によって初代マメルリハは男性名を付けられていた。
恥ずかしながら私も私の家族も、当時マメルリハに関する情報をきちんと収集できず、元飼い主が動物に詳しいと信じてしまっていたので、長いこと初代マメルリハをオスだと思っていた。
また、メスのインコは人間の男性家族を、オスのインコは人間の女性家族を好きになる傾向があると聞いていた。そして初代マメルリハは、一番自分の気持ちを察してくれる母のことが大好きで、つまり女性に懐いた事もあってオスだという情報を後押ししてしまっていた。
今となっては現在同居中のマメルリハのオスであるシャルが、人間のぱぱ(弟)を大好きなので、人間の性別はあまり関係ないかもしれない。
メスを1羽で飼っていてもたまごを産んだりすることもあるらしいが、初代マメルリハは一度もそんなことはなかった。数年後、父の不行き届きにより病院に行った際に正しい性別を医師に告げられ、改めて調べたらメスだと判明した。たしかに風切羽や背中、目の上に瑠璃色がなかった。
人懐っこい性格
初代マメルリハは、元飼い主のところで他の中型か大型インコに足の爪部分の指を1か所食いちぎられてしまっており、しかも他のたくさんのペットたちのうちの1羽なので、一日5分ほどしか放鳥させてもらえないでいたらしい。
そんな状態で我が家に来て、初対面の稲生家の人たち(私以外)が、みんな彼女をかわいがり、彼女も人見知りせずに可愛らしく振舞った。警戒して近づかない鳥嫌いの私にも可愛がってもらえると期待して、飛んできてしまうほどの人懐っこさ。
彼女はマメルリハの「首かしげ」をよくしており、それをみんな(私以外)愛らしく思っていた。彼女も元飼い主のところと違い、唯一のペットとして注目を集め、悪い気はしていなかっただろう。
飼い始めた当初、うちの家族は「しあわせの青い鳥」だと勝手に期待していた。実際はその後これといった幸運を感じられず、その上我が家はいろいろな憂き目にあったので、初代マメルリハを「自分が幸せになる青い鳥」とよく揶揄していた。
でも彼女がいることで、稲生家が明るい雰囲気でいた期間は長くなったとは思う。その家の子どもたちが大きくなって来ると、よほど普段から仲良くコミュニケーションを取っていないと家は静かになりがちである。でも弟が10代になる直前という絶妙なタイミングで初代マメルリハはやって来たので、ある意味ちょうど良かったと言える(鳥嫌いなりの好意的解釈)。
例えば、何かで家庭内が険悪な雰囲気になりかけても、マイペースにご機嫌で「チチチチッ」と鳴いたり、「キュー」と甘えた声を出して場を和ませてしまう。現在ほど同居中のマメルリハに対する理解をしていなかったから、人間たちのことなどお構いなく過ごしていたと思っていたが、絶妙なタイミングで鳴いていた可能性も無きにしも非ずと思う。
この初代マメルリハはマイペースではあったが、今考えるとかなり優しい性格だった。その根拠と言える話を次回したい。
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