幸せになってほしい二人を観るのが好きかもしれないマメルリハ②
前回の以下記事を書いて確認したくなってきたことがある。どうやらシャルは恋愛モノを好む傾向があるらしいので、あえてそのような話をテレビで見せたらどんな反応をするか見てみたくなったのだ。
作品選び
恋愛がテーマの作品はたくさんあるが、短すぎず長すぎず、できれば色味の綺麗なアニメーション・・という事でディズニーの不朽の名作『美女と野獣』で実験することにした。
『薬屋のひとりごと』の猫猫と任氏を好んでいるシャルなので、主人公の二人が少しずつ近づく感じがある話で、ベルと野獣のモーションがそんなに速くないことが選定の理由である。『シンデレラ』や『眠れる森の美女』だと男女が少しずつ近づく描写が少なく、『アラジン』だと絵の動きが速すぎる。
不安な音楽と映像
稲生家では幼い私と弟が一日おきに観ていたこともあるほどお馴染みの『美女と野獣』。ドキドキする音楽と共に冒頭の王子が野獣に変えられてしまう経緯の話が始まった。が、ここで致命的なミスに気付いた。
この音楽や画面の感じ・・もしかするとシャルはダメかもしれない。冒頭の映像や音楽はちょっとイヤそう。今年の正月にあった能登半島地震の時のニュース映像や、避難や警戒を促すアナウンスや音にシャルは不安を覚えていた。
その後もモーリスやベルが狼に襲われたり、物語終盤のガストンが村人を先導して野獣の城を攻めるシーンでは落ち着かない様子でいるシャル。それらのシーンはすぐに早送りした。
やっぱり幸せになってほしい二人のシーンは・・
怖くはないが、特に恋愛要素のないシーンではテレビ画面を見ていなかったシャルが、急に真面目に見始めたシーンは二か所あった。案の定ベルと野獣のシーンである。
まずは狼に襲われたベルを野獣が救い、ベルが城に戻った後のシーンである。『愛の芽生え』という歌が流れる中、ベルと野獣が距離を少しずつ縮めているところである。鳥籠の奥にいたシャルが急にのこのこテレビが見やすい手前の位置に移動して来てテレビをチラチラ見ている。
私と母は『美女と野獣』を真剣に観ているフリをしながら、シャルに気取られないようにそんなシャルの様子を確認した。
その次はポット夫人が歌う『美女と野獣』が流れる中のベルと野獣のダンスシーンである。物語中屈指の名場面。
『愛の芽生え』はチラ見だったシャルが、ここから食い入るように見始めたのである。わ、わかりやすい・・・・!画面が綺麗で真剣に観ているのかとも思ったが、これまでのシャルの様子を思うとそうでもなさそう。ダンスシーンが終わってベルと野獣が話しているシーンもちゃんと観ていた。
ちなみにこの物語のヴィラン・ガストンが、ベルに求婚するシーンはガン無視だった。さすがである。
でも野獣が王子に戻り、ベルと幸せになったシーンではシャルのこの映画への関心は薄くなっていたようで、『愛の芽生え』とダンスシーンほどちゃんとは観ていなかった。
マメルリハに「好み」は存在するのか
やっぱりシャルは恋愛模様を見るのは好きそうなので、もう少し穏やかな画面と音楽の物語を探して再度観賞させてみようと思う。地震のニュースで不安になる感受性があるなら、好きなものをみて穏やかな気持ちになる感受性だって有り得る。次回は以下2点を気を付けて探す必要がある。
・動きが激しくなく穏やかな動き
・カラフルたけど強烈な色味はダメ
この少し前に私がディズニーの『ヘラクレス』を観ていたら、シャルがちょっと嫌がったことがあった。冒頭から動きが激しく強烈な色味だったからだようだ。
そもそもの話、賢い馬・ハンスみたいな理由でシャルも恋愛モノに関心を寄せているだけかもしれないとも私は思っている・・・・でもここで一つ断っておきたい。実はシャルと同居している母も私も映画やドラマ、アニメなどで特別恋愛モノが好きという訳ではない。『薬屋のひとりごと』の物語を楽しんでいるポイントも、猫猫と任氏の関係性にばかり特別注目しているわけではない。だからこそシャルが恋愛要素のあるシーンに反応する事に気付いて驚いたのだ。
シャルも初めは、母や私が『薬屋のひとりごと』を観ていたから目に入っただけだろう。でもその後の様子では人間にかまってもらえない時の気晴らし程度でも、テレビを付けておくよう人間に指示して、番組が気に入らなければチャンネルを変えさせて鑑賞しているので、シャルにも人間が持つような「好み」があるような気がしてしまうのだ。
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