マメルリハと事故
我が家には鳥用アスレチックがある。同居中のマメルリハ・シャルが籠外活動(放鳥)をするための場所である。
シャルの安全と知能レベルに合わせたカスタマイズがなされていたが、先日9月6日に初めてこのアスレチック内でシャルが事故に遭った。
事故の状況
現在の鳥用アスレチックは、古くなったプリンターラックの上に100円ショップのプラスチックかごを並べて間に木製のはしごが架けられている。記事冒頭の画像でシャルの背後にあるものだ。
シャルは濃い茶色が嫌いだが、中心にあるこの梯子だけはお気に入りで、よくその上で昼寝(熟睡)している。
シャルがその梯子の上で過ごしている間、母は鳥用アスレチックがある部屋で別のことをしていた。すると、バランスボールが何かの上に乗ったような「グゲ」という音がした。母はバランスボールの方を見たが、何もバランスボールの下にはなかった。
するともう一度「グゲ」という音がし、もしやと母が鳥用アスレチックを見ると、シャルがその例の梯子の下敷きになっていた。身体は仰向けで、顔は向こう側を向いた状態だった。
おそらく、梯子の片側の端に乗ってしまい、そこを支点にくるっと梯子の反対側が持ち上がって、そのままシャルの方に向かって倒れ、逃げられなかったと思われる。
母は「グゲ」がシャルの断末魔かと思い、慌てて梯子を拾った。他のアスレチック内のアイテムの間の通路にすっぽりと梯子がシャルの身体を覆うように乗っていたため、シャルが倒れていた場所は、シャルが自力で起き上がるのに十分な空間がなく、怪我をしているといけないので、母がそっとシャルを起こした。
シャルを手で握られるのが日頃から嫌いなので、身体を掴んで調べようとしたらシャルが無理やり飛んで逃げかねない。翼を動かした拍子に骨折した骨が内臓に刺さったりしてはいけないので、一度鳥用アスレチック内の止まり木にシャルをのせて様子を見た。
シャルは普段通りにアスレチック内で動き、その後自分の翼で飛んで鳥籠に帰ると主張した。病院が遠く、連れて行く方がリスクと稲生家は判断し、その後元気なフリをしていないか様子を見守ったが、一応今日まで元気にしている。
シャルの上に乗った梯子は他のアスレチック内のアイテムと豆苗の間にひっかかっており、梯子すべての重さが完全にシャルの上に乗ったわけではなかったと思われる。
シャルの事故についての人間たちの反応
その日私は仕事で、夜に帰宅前の電話をした時に泣きそうな声で母から「シャルを怪我させたかもしれない。大丈夫とは思うけど。」と聞いた。そう言われた瞬間、心臓がキュッと痛んだ。この鳥嫌いでシャルとの同居を望まない私の心臓が。
シャルに対する情の薄い私ですらそうなのだから、私とは異なり生き物好きな母や弟はもっとびっくりしただろう。
事の顛末をシャル最愛の人間のぱぱ(弟)に伝えると、弟は母に「何で目を離した」「目を離すなら籠外活動自体を短く」などと言って来た。だが、シャルと同居中の母や私に言わせれば、そんなことをしたら主体性のかたまりのようなシャルがストレスでおかしくなりそうだ。
シャルはかまってほしい時もあれば、籠外活動中に好きな場所で好きに過ごす「自由」を謳歌している。そんな時は人間を必要とせず、こちらがかまおうとすると邪魔そうな目をする時もある。
弟の言うことはもっともだし、放鳥時の基本ではあるもののシャルの個性と折り合わない。シャルを怪我させたかもしれない、というショックから立ち直ってなかった母は弟にうまく説明できず、後で私から弟に説明した。
シャルがどう暮らしているか、そこから弟の望むような放鳥の管理は、段階的にしかできないから待ってほしいと。実際のシャルの様子を見ていない弟は完全には納得していないようだが、一応こちらの言い分は聞いてくれた。
翌日、母はシャルのお気に入りの梯子を撤去せず以下のように固定した。シャルは、その梯子の下敷きになったことがトラウマにはなってないらしく、性懲りもなくその梯子の上にいた。
この同じ画像を弟にも送り、シャルが一応元気そうなことをシャルの画像(記事冒頭)付きでLINEで知らせたが、
「そんなに詳しくなくていい」
いつものツンデレ飼い主に戻っていた。
シャルの個性と真の飼い主である弟の意向。
難しいな。
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