中国酒勉強会をレストラン向けに開催して思うこと。
干杯!暑い夏日が続きますね。35度という数字に驚かなくなってきました 笑
さてさて先月から始めた中国酒酒場ですが、馴染みのある方々や初めましての方などさまざまな出会いがあって、自分自身も楽しみながら営業させていただいております。
自分も中国酒の紹介をしていると改めて学ぶこともありますし、お客さんのご意見や反応がまた引き出しのネタにもなって、やってよかったなと既に感じています。
苦手なおつまみ料理も「旬の食材使ってみよう」「腐乳使って何かできないかな?」「もっと面白く美味しくできないかな?」とアイデアを考えたり試作したり、意外と楽しんでやれています。
そんな中で、先日店舗内で中華レストランの方々に向けて中国酒勉強会を開催しました。
常々話していることなのですが、中国酒が日本で発展していくためには、お店さんの力が非常に重要。
なぜなら黄酒も白酒も、家飲みではなくてお店で楽しむ方がまだまだ多いからです。
今回は、「これから中国酒に注力していきたい!」というお店さんのご要望があって実現しました。
僕としては非常に嬉しいですし「ぜひぜひやりましょう!」と当然前のめりです笑
今までも勉強会は何度か開催してきましたが、飲食店のスタッフといっても、ソムリエ、唎酒師、バーテンダー経験者などお酒に携わってきた方もいれば学生さんもいたり、お酒リテラシーのレベルはさまざまです。
だから、どのようなスタッフさんが参加するのか、で何を話すかが変わってきます。
今回は、以前紹興酒入門セミナーにご参加いただいた方だけでなく、お酒の知識はほとんどゼロ!でも好き!という若い方々もおりました。
なので店長さんと打ち合わせした結果、なるべく専門用語を使わないような入門編。
カウンターに座っていただいて、対話形式のような形での開催となりました。
僕自身、お店で中国酒をおすすめしてきた立場として、どんな知識があればお客さんに楽しんでもらえるのか、自信をもって販売できるのか、考えながらお話しました。
知識や情報だけでなく、実際にメニューのラインナップに並ぶ7種の中国酒を飲み比べしながらお聞きいただいて、各酒それぞれにどのような特徴があるのか、体感してもらえたのはとてもよかったなと思います。
僕にとって勉強会で大切だなと思っているのは、スタッフさんたちに「中国酒って面白いな!」と感じていただくこと。
スタッフさんたちがそう感じてくれれば、お客さんにも自然と伝わります。逆を言えば「紹興酒ってキツいよな」「白酒ってキツイよな」と思いながら売れるわけなんてないんですよね。
実際、顔をしかめながら試飲されている方もいました(笑)でもそれでもいいのです。「この味、苦手」と感じることもまたひとつの軸になるから。
苦手な人の気持ちがわかると「初めての方ならこっちの方が飲みやすいな」とおすすめできます。僕はそうでした。
あと、異なる銘柄を飲み比べする、というのも味の特徴が掴みやすくなるので必須かなと思います。
この日もスタッフさんたちは「これは酸がすごい!」「こっちは優しくて飲みやすい」など自分たちなりに特徴を捉えておりました。
そして最後のブラインドの利き酒大会では全問正解者が!すばらしい!
黄酒の利き酒なのに、店長さんのイタズラによりこっそり白酒を渡されていた方もいて「うんうん」となぜか納得のうなづきをされていたときは不覚にも笑ってしまいました 笑
勉強会を開催したあとはいつも「ちゃんと伝わったかな」「興味を持ってもらえたかな」と不安になるのですが・・・スタッフさん、お客さん共々中国酒が楽しいものになるように願うばかりです。
今後も自分がお手伝いできることあれば積極的にやっていきたいなと思っています。