スプリンターの四分類:「前or後ろ」が「短いor長い」
A.「前が短く、後ろが長い」‥ローギアもハイギアもイケる
●伸びしろ
前と後ろのバランスを上手に保ちながら、両方をより高次元にまで高めていく。特に、加齢による腹圧抜けと、非合理的動作の反復による背部筋群の硬化をケアする
結局、
・前の筋肉が短いからこそ裏の筋肉を長く保てる
・裏の筋肉が長いからこそ前の筋肉を短く保てる
という関係性があるので、どちらか片方だけに偏ると必ず限界が来る
●わかりやすい例
全盛期ボルト
B.「前が長く、後ろも長い」…ハイギアの走り
●伸びしろ
「前短く」すると、
①股関節伸筋群のパワー発揮能力が最大化されて、最高速度への到達が早くなる
②股関節伸筋群のパワー発揮能力が最大化されて、最高速度の最大化ができる
●わかりやすい例
タイソンゲイ、マイケルジョンソン、ブレーク、ライルズ、ルメートル、ドグラス、ジェイコブス、コリンズ、桐生祥秀、伊東浩司、山縣亮太、小池祐貴、ケンブリッジ飛鳥
●伸びしろ
「前短く」すると、
①股関節伸筋群のパワー発揮能力が最大化されて、最高速度への到達が早くなる
②股関節伸筋群のパワー発揮能力が最大化されて、最高速度の最大化ができる
●わかりやすい例
タイソンゲイ、マイケルジョンソン、ブレーク、ライルズ、ルメートル、ドグラス、ジェイコブス、コリンズ、桐生祥秀、伊東浩司、山縣亮太、小池祐貴、ケンブリッジ飛鳥
C.「前が短く、後ろも短い」…ローギアの走り
●伸びしろ
「後ろ長く」すると、
①体が斜め上に浮かなくなる(水平方向への力発揮成分が増す)ので、最高速度の最大化ができる
②強すぎる筋緊張や共収縮を除去でき、背部筋腱複合体の弾性エネルギーを効率良く利用できるようになるので、最高速度の維持が得意になる
●わかりやすい例
パウエル、ガトリン、コールマン、ブロメル、飯島秀雄、多田修平、坂井隆一郎、 矢橋寛明、サニブラウン、ソヘイテン
D.「前が長く、後ろが短い」→ローギアもハイギアも不得意
●伸びしろ
「前短く」と「後ろ長く」を同時に求めていく
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