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至福。タリン(エストニア)に3泊してきた。

8月日本帰省の時、ついでにタリン(エストニア)によってきました。トランジット否、ちゃんと3泊です。

行き:エディンバラ→フィンランド(ヘルシンキで1泊)→成田→札幌→車で現地

現地で籠って、虫の調査

帰り:現地→帯広→羽田→フィンランド(ヘルシンキ)→(フェリー)→エストニア3泊→フィンランド(ヘルシンキ)→エディンバラ

エディンバラから日本へのルートは、ロンドンを避けて、ヘルシンキ経由。フィンエアーにしたのはこれで数回目で、ヘルシンキにはもう何回か行っているので、日本でのワーケーションが終わった後、ヘルシンキから簡単にフェリーで行けるエストニア(タリン)にプチバカンスを盛り込だというわけです。

バルト海を挟んでヘルシンキの対面がエストニアのタリン


ーーー準備編ーーー

ホテル

恒例のホテル選びですが、候補として上がった15~6の中から絞ったのは3つ。そうそう、Tabinoyaという日本人が経営しているというホテルがTallinnにあったのには驚きましたが、今やっているのかどうかよくわかりませんでした。

(候補1) ORU hub hotel

Eat・Work・Playというコンセプトの通り、コワーキングスペースがあり、ヨガスペースがあり、カフェメニューもおしゃれで、インテリアも軽やかなwoodyの清潔そうなホテル。最後までここにしようかと悩んだのですが、バスを使わないと市内中心部まで出れないという立地条件でボツ。でもこういうホテルが最近は好き。

Eat・Work・Play HPより

*後からタリン市内のトラム(路面電車)が使いやすかったので、ここにしてもよかったかなあと思いました


(候補2) Meriton Old town Garden Hotel

立地が良く、Gardenと名前に入っているところがなんともそそられるのですが、庭の写真はなし。

Meriton Old town Garden Hotel HPより

(候補3) Merchants house hotel:ここに決定

上記二つよりも高いのですが、立地の良さと落ち着いたインテリアが気に入って結局ここに決めました

ミニマリストに近いお部屋 HPより

1400年以降のハンザ同盟 Hanseatic leagueの商人に思いを馳せることにします。

Hanseatic leagueと呼ばれたドイツを中心としたバルト海のトレードで栄えた場所

ルフトハンザの語源だったり

ハンザの女王はやはりドイツに


検討したホテルの一覧はこちらに載せておきます。


食、レストラン


Väike Rataskaevu 16
Trip advisorで1304レビューの5点満点5点、4525 google review で総合4.8点とすごい高評価。

Rataskaevu 16 HPより


Vegan Restaurant V

私はヴィーガンではないけれども、ヴィーガン料理はお野菜がたくさん食べられるので基本的に好き。狙いはビーツのラビオリ。

Vegan Restaurant V HPより

Peet Ruut

HPより

Pegasus

デザイン的には?と思ってしまったパッと見た目だけれども、 ガイドブック(Lonely planet) で高評価。 スローフードの茄子、Leibと呼ばれるエストニアの黒パン。

HPより




行きも帰りもヘルシンキ・タリン間フェリーの中でシュリンプ(小エビ)サラダサンドを食べる
ヘルシンキからの観光客も多く、フェリーは結構満員

もしヘルシンキ旅行を計画させている方がいらっしゃったらぜひタリンへ足を伸ばされることをお勧めします、フェリーで2時間、日帰りとかオーバーナイトフェリーでもいいかも。



ーーー実践編ーーー

泊まったホテル Merchants house hotel

まずはいつも散々迷う、でも旅行のキモであるホテル。
前述したように選んだのはMerchants house hotelです。

ヘルシンキ空港に到着したのが朝5時、フェリー(2時間)で現地の到着したのはまだ昼前だったのですが、快くチェックインさせてくれ、しかもグレードアップした大きな部屋で、きゃ〜嬉しい。

重厚感
しかも大きな窓の横にあるスタンディングバスタブ
広いお部屋

この時点で評価は10/10だったんですが、後でエアコンからの水漏れでマットレスの下の床が腐っているところを発見したり、バスタブ内面がざらざらで使い勝手が悪かったり、朝ご飯がイマイチだったりしてちょっと下降しました。頑張ってサービスしてくれたスタッフが有難かったので、ポテンシャルは高し。


レストラン 

• Rataskaevu 16

上記で挙げたうちで行ったのはRataskaevu 16。ご近所さんが最近タリンに旅行に行って(バルト海3国周遊)タリンではここに行った方が良いと勧められたのもあり、マストかなあと、予約して行きました。

マッシュルームがまるでホタテのような美味しさ
いつもイクラには目がない
メインに魚
Orzoというお米の形のパスタ、大麦も入っていて食感よしで好き
デザートにはエストニアのチーズセレクション
実は一番美味しかったのはこの黒パン
おしゃれな店内は満員
涼しい風が入る夕食時

• Moon Võrgu 3, 10415 Tallinn, Estonia

ストリートフード店でロシアのブリニ(甘くないミニパンケーキ)を売っていたので、サワークリーム付きを頼んでばくばく食べてたら、お店のお姉さんが、ブリニ好きならこの店がいいわよって教えてくれたのが、Moon。

ストリートフードのお姉さんがチャチャっと作ってくれたミニパンケーキ(甘くない)
このお姉さんに勧められたレストランに行ってきた

ちょっと観光客向けでぼったくりになりやすい旧市街を避けて、ホテルから歩ける距離の郊外のレストランということ条件もよし、これも何かのご縁と行ってきました。

そしたらこれが大正解。上記の有名なRataskaevu 16よりも、楽しめました。

やはり黒パンが美味しい
具たくさん魚スープ ディルたっぷり
ポーランド、ロシアあたり東ヨーロッパでよく見る水餃子(Dumpling) いつも餃子の中身はポークなので食べたくても食べられないのだけれども、嬉しいことにお魚の餃子だった 
ここのブリニは蕎麦粉を使用しているのといくらでなくて白身魚卵
丁寧に作られていて暖かくて美味

そして、拡大して載せちゃいますが

これだけは外さずに絶対頼んで欲しい
Roasted Aubergine Tartar with truffle artichoke cream
!!!!!絶品!!!!!

サービスのchokeberry (アローニャ?というベリー)のリキュールとベリー系たっぷりのったクレームブリュレ

デザート
ラズベリーやブルーベリーが好きなので、たまらない
(そうそう、ちなみに北海道にはハスカップというベリーがありますが、世界一美味しいです)

隣に座っていたお孫さんとおばあちゃん二人できているストックホルムからの旅行者ともおしゃべりしながら、とても良い夜になりました。おすすめです。


カフェ MaiasMokk

1864年からある、エストニアの中でも最も歴史のある古いカフェらしいです。インテリアも当時のまま。特にマジパン(アーモンドペースト)で有名になったらしいです。

外観
インテリアも当時のまま
右はマジパン(アーモンドペースト)入り


•カフェ Rost

美味しいサワードゥのサンドイッチがあるというので来たお店。上記に書いたたまたま隣に座ってたおばあちゃんと孫のふたり旅も、朝ごはんはここで食べたというRost。同じ日に同じところで食べてたのが何かの縁を感じるシチュエーション。

カフェ Rost
シナモンロールも外せない


観光

タリン旧市街(歴史地区)

タリン旧市街(歴史地区)はユネスコ世界遺産、古い街並みが残るヨーロッパの中でも特に、壁に囲まれた旧市街全体の保存状態がいいのが見どころ。

ぐるりと壁・ゲートに取り囲まれている
保存状態も抜群
旧市街
パラソルにsakuと書かれているのでのnoteのsakuさんのことを思い出した
どこを切り取っても美しい
こういう壁のペンキの色とかね北欧を感じさせるよね
ふと立ち寄ったアクセサリー屋さん https://agalerii.ee/en/ で数あるデザインの中で
夫がお金の1セントコインを平く加工して作ったピアスが気に入り
買ってくれました。そしたらお店の店員さんがお会計時に、「これを作ったのは私よ」、と、デザイナーSile Luikその人だったという思い出 . . . Sile Luik (https://www.sileluik.com/)
1日目はガイドブックに載っていたOld town walk(約4km)を楽しんだ
気になるHortensia (アジサイ)
ハンザ同盟の名残


Kadriorg

滞在中、もう最高に天気が良くて、暑すぎず寒すぎず気持ちが良くて、これって何かのご褒美だったに違いありません。滞在2日目には、トラムに乗ってタリン郊外Kadriorgにも行ってきました。

エストニアがロシア領だった1700年代頃,ロシアの皇帝ピョートル1世によって造られた離宮と庭園、敷地内にアート美術館もあります。ロシアから見るとエストニアのタリンには、海辺のバカンスに行ってくる、的な感覚だったらしい。イタリア・バロック様式の公園。

カドリオルグ宮殿
お決まりの、ファベルジェの卵
宮殿を作る間、庭に小屋を建ててここに住みながら宮殿を作ったという
今はピョートル大帝の美術館になっています

ピョートル大帝美術館では、自称アーティストの女の子がボランティアで館内の案内役をしてくれて、ピョートル大帝についての話をかれこれ1時間近く聞かされました。彼女はピョートルでなく、ピーター、ピーターと言ってたけどね。

ピーターは法制度を作り、それをここに書き出して明示することで規定、国民の生活の骨組みを整えたらしいです、ほら、ここにこう書いてあるでしょう。これが正しいのですと、ぶれない
ロシアのピョートル大帝→ピーター。
2mを超える身長、手が大きく力持ちでも器用。でも足は小さく、顔も小さかったそうです。
なので、今流行りの顔小さいモデル体型と言ってもいいのでは、と教えてもらいました。
美術館には彼の手形足型までありました。
肖像画にもあるように、そのころの慣例であったカツラも被らず、並外れた機転の良さ・軍司令官、激しい気性、酒豪、サンクトペテルブルグを作った人。
最初の妻とはうまくいかず、生涯を愛した2人目の妻エカテリーナは政略結婚でなく、一般市民との恋愛結婚だったそうです。

カドリオルグ内には日本庭園がありました。これが素晴らしくてですね、後で調べたら

2008年、メインデザイナーは京都で造園事務所、曽根造園代表の曽根将郎(そねまさお)さん。

http://unicorn-support.info/2011/08/09/_20110809/

ということでした。

京都の曽根造園による造られたタリンにある日本庭園
京都の無鄰菴を思い出させる

曽根造園のHPを拝見すると京都の東福寺とか天龍寺とか世界有数の庭園を手がけ管理されているようなので、それも納得の素晴らしさでした。日本庭園ってバランスや大きな石の配置や、作るのほんと難しそうですけど。


コンサート(オペラ)

タリン滞在中、フランスの作曲家、ドビュッシーClaude Debussyによる唯一のオペラ、Pelléas et Mélisande (ペレアスとメリザンド) がちょうど上演されていたので、行ってきました。

ペレアスとメリザンドは、悲恋の物語ですが、一番わかりやすいのは、メリザンドが若く美しく、そして長い髪の持ち主であること、そうです、あのディズニーのラプンツェル 塔から長く美しい髪の毛を垂らすイメージを思い浮かべていただけたらいいと思います

Mélisande メリザンド (イメージ)
エストニアオペラ ペレアスとメリザンド HPより

個人的にはこのメリザンドのソプラノのお顔も金髪も美しくて大満足

日本→タリンの長旅後にも関わらず、眠くならずに完。




長くなりましたが、パリ・ロンドン・ローマのような大都市、Aランク有名観光地は人、人、人で疲れちゃうし、何もかも観光客向けになってしまっているので、小さな街+メジャーでない街(B~Cランク)に旅行する方が楽しめるのかもしれないと今回思いました。 バルト三国のうち、ラトビア、エストニアといってきたので、次の狙いはマイナーなリトアニア(Vilnius)もいいかもしれん、いいリネンがありそうだ . . . 

タリン旧市街の夜


いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。