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今日学んだこと、3つ

週末に定期的に企画しているネイチャーウオーク。今回は昆虫類で、いつも歩いている道、普段はあんまり気にしていない小さな虫に注目しながら、虫網片手に2時間。

キャッチアンドリリース
右下の蝶々はMeadow brown

今日学んだこと3つ

こちらの人に、へ〜知らなかった〜というと、
『every day is a school day!』と言ってくれるのですが、つまり、毎日が学校=いつになっても新しい発見があるものよね、みたいな感じかな。

1. グレイリング

数が急激に減少しているというイギリスの蝶。羽を閉じて休んでいるとこの茶色〜灰色の模様がカモフラージュになって全然目立ちません。ちょっとフクロウを思い出させる色と風合いです。中に淡い黄色からオレンジ色の帯が綺麗。

Grayling =Hipparchia semele/キマダラタカネジャノメ

このGraylingはスコットランドの蝶学会ではナンバー2に大事に保全したい蝶々の種類らしくて、あんまり派手ではないけれど(地面に降りるとカモフラージュで本当に目立たなくなるんです)、網を片手にこの蝶を追っかけていってよかったわ。


2. ヘアベル

初めて見た桔梗(ききょう)のような繊細な小さな青い花。ウオークに参加していたなんでも詳しいエリカが、あそこでヘアベルを見たんだと連れて行って見せてくれました。Harebellヘアベルと呼ばれるスコットランド特有のブルーベルの仲間で、数が急激に減ってきているのだそうです。もうこっそり小さく咲いていて絶対自分だけでは気づかない。

Harebell =bluebell of Scotland


3. ミツバチの花粉かご

写真はミツバチが集めた青い花粉かご。花粉というと黄色のイメージだけど、青い花の青い花粉も確かにあるはずですよね。お団子のようになったこの部分を「花粉かご」というのは知りませんでした。

”ミツバチは、いくつもの花にもぐっているうちに全身の細かい毛に花粉が付着します。 ミツバチは空中を飛びながら、身体に付いた花粉を少しはちみつで湿らせた足でくしけずり、後ろ足にある花粉かごと呼ばれる部分に団子状に丸めて、巣箱に持ち帰っているのです。” 
(山田養蜂場のHPより)

こんなふうにささやかなどこにでもいるものたちが、いつの間にか誰も気づかないうちに数を減らし、急激な勢いで絶滅に向かっているのかと思うと、たまらなく辛い気持ちになります。


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山林
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