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老眼鏡じゃなくて reading glasses、白髪じゃなくて gray hair
白髪という「白」い色によるショッキングな響きよりも、gray hair グレイヘアの表現の方が柔らかく安心感がある。老眼鏡の「老」という文字がどうも押し付けがましような、人を年齢で判断するような雰囲気があり、できれば英語のリーディンググラス は何かいい日本語になってはくれないだろうかと思うのです。文字を見るためのメガネ、読書家のメガネとか。
母は私をとても丈夫に頑丈な状態で産んでくれたらしくて、視力はいつも問題なく、学校の1年ごとの視力検査も、運転免許更新の視力検査も。頬骨が高く、横幅の広い私の顔に、メガネは自分には絶対に似合わないから、目が悪くなくて本当によかったと思っていたのに。
それでも平等にみんな例外なく歳をとる。
2016年、47歳。
「縫合」と言って最後に皮膚を閉じる(縫う)作業は、最初に「切開」=ナイフ・スカルペル・メスで切るよりも実は目を酷使する作業で、細かい作業にどうも目が疲れるなと思い出したのがきっかけでした。患者さんは「中」を見ることができないので、手術跡の縫合の細かさ、綺麗さ、美しさなどで手術がうまくいったかどうかの判断をするとさえ言われていると先輩の教え。縫合に時間をかけすぎずに綺麗に仕上げるのは譲れないもののうちの一つです。
ずっとメガネに対して苦手意識を持っていたので、老眼鏡デビューはつらかった . . . 人生で最初のメガネを選ぶのはとても難しかったのを覚えています。目立たないように黒縁の楕円形。何度もつけたり外したり、同僚になんか言われるんじゃないか、患者さんになんかいわれるんじゃないか、つけていない時はどうすればいい、サングラスみたいに頭に乗せるのか、おばさん風チェーンで吊るすのかと悶々としたのがこの時。
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その当時はなるべく「若々しいもの」を選んだ
それから7年。
メガネの数は増え、私とメガネはお友達。
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年ととることは本当に、嫌いじゃない。皮膚がたるんで、シワが出現し、肌は艶を失うから、パキッととした太い黒縁よりも、ぼんやりとした淡い色の茶色や縁なしの方が合うかもね。もっとグレイヘアが増えれば、味が出てくるかもね、できればまとまったスジみたいに生えてきてくれないかな〜。もしかしたらその時は紫とか赤とか今では無理無理な色も使えるようになるかもしれないよね。
「白髪が増えたら信用してくれる人が増えた」と言ったのは誰だったっけ。
また7年後に再考しよう。
お手元メガネというらしい、いいですね
男性の白髪はロマンスグレー、女性の白髪はエレガンスホワイト、いいですね
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