場外ホームランのウイスキー! ブナハーブン12年カスクストレングス
エディンバラに戻ってきました。北海道では毎日暑かったので帰ってきて寒さに震えております。今朝は5度まで冷え込みました。
日本にいるときに兄に、エディンバラの写真もっと見たいんだけど、って言われて、そう言われてみると住んでいるとなかなか立ち止まって景色を写真に撮ることがなくなってるんだなあ。
さて、滞在中にお世話になったその兄にプレゼントしたウイスキーは、アイラ島のブナハーブン(Bunnahabhain) 12年。
ころのすけさんの記事で
というアイラ島の一番北にあるブナハーブン蒸留所。それまで知らなかったのだけど、アイラウイスキーというと=とてつもなくスモーキー、みたいなイメージしかなかったので、ブナハーブンはスモーキーでないものを作っていることに驚いたのが始まり。
この12年アイラ シングルモルト スコッチ ウイスキーはノンチルフィルターで自然な色で、甘いフルーツ、ナッツ、バニラ、繊細な海岸の影響の魅惑的なバランスを持つブナハーブンの起源でもあるそうです。
兄にスモーキー vs スモーキーでないのどちらが好み?と聞くとスモーキーでない方が好きということだったので、元々はスペイサイドのものをあげようと思っていたのですが、アイラの中でここだけはスモーキーでないというのも決め手。
シェリーカスクで熟成されるというブナハーブンのモルトは、あんまりスモーキーなのが得意でない私のハートをガツンと掴みます。シェリーカスク、好きだなあ。
そして . . .
帰国後すぐに、調子に乗って、12年は12年でもcask strengthのLimited editionを手に入れました。
こちらも到着早々、今すぐ!の迫力で箱を開け、試飲をすると . . .
場外ホームラーン!
をかっ飛ばされました。
今まで、一番好きなウイスキーはずっとずっとGlenfarclasだったんです
これが一気にひっくり返りました。
チルフィルターにかけていないので、スプーン一杯程度の水を加えると、
スコッチミスト
と呼ばれる現象が起こります。
これはミストがかかったように透明なウイスキーが濁る現象を指しますが、この濁りを嫌う蒸溜所はチルフィルターというフィルターをかけ、不純物を取り除く工程を加えるのだそうです。 しかし、「通」は不純物を取り除く過程で旨みも取り除かれる上に、「濁ったっていいじゃない?」とむしろこの濁りを歓迎するらしく、立派にチルフィルターがかかっていない証拠でもあるわけです。
そしてシェリーカスクを使用しているということですが、噂によると、
「多少樽の中にシェリーが残っていてもいいじゃない」
の状態で、多分 12年の間、樽に染み込んでいたシェリーだけでなく残っていたシェリーがこのウイスキーをより特別なものにしている可能性もあるのだそうで、確かになんともフルーティーな、ドライフルーツの香りがすごいんです。いちじくか、もしくは、イタリアのどこかで食べたような、シロップ漬けのサワーチェリー、もうほんのりではなく、ガツンと来ます。
このウイスキーを目玉にして、2回目のウイスキーパーティを開催してもいいんではないかという、超ホームラン。おすすめ度 ☆☆☆☆☆。