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ポルトガル旅行 黄金のポルト(続き)
見どころ
タイトルに黄金のポルトとつけたのは、本当にポルトガルには金(ゴールド)の量がすごいから。ポルトガルの植民地であったブラジルで採掘された金はポルトガルに搾取され、その富の象徴、キンキンギラギラを更に見せつけられたのがこの2件の見どころでした。
Palacio da Bolsa
以前株取引売買所stock exchangeとして使われていたという建物。ポルトは有数の港町だったので、たくさんの商人がここで取引をしていたのでしょうが、儲かっていた19世紀の様子を見ることができます。
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ハイライトは、Salao Arabe=アラブの間。
ツアーガイドもよくハイライトを心得ていて、この部屋に入る前、扉がしっかり閉ざされているため、
「さあ、どうぞ〜」
とパッカーンとドアを開けてくれると、一気にわお!っとキラキラピカピカが飛び込んでくる仕掛けになっていました。
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アラブ人もこれには驚くに違いない
Igreja de Sao Francisco
Palacio da Bolsaの隣にある14世紀ゴシックの教会。前回書きましたが、黄金の教会 Igreja de Santa Clara=サンタクララ教会をすでに見ていたので、まさか更に大きな黄金の教会パート2(いや、こちらの方が多分有名なんでしょう)がポルトにあったのには、やはり、ただただ驚きました。
聖フランシスコ(1181~1226)はイタリアのアッシジで生まれ、清貧と奉仕の生活を実践し、愛と瞑想の神秘家としても知られ、キリスト教を越えて広い共鳴者をもつ聖人で、小鳥に説教した逸話は有名です。
聖フランシスコはキリストのように生涯を生き、神と共に生き、人を愛し、自然をこよなく愛しました。
動物と話すことができたという素敵な聖フランシスコですが、この自然を愛する清貧でエコな聖人を祭る教会がこんなに金ピカなのは、ちょっとそぐわない感じがしますね。
ガイドブックによれば、400kgの金が使われているのだそうです。
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音楽
Casa da Musica
あやのんさんに教えてもらって、ファドというポルトガル民族歌謡を現地て聞いてみたいとは思いつつ、どうしても観光客向けのFad喫茶に入る気がしません。あのファドはYou tubeで見る限り、メランコリーにこぶしを効かせつつ、魂から泣くように歌えるような状況で聴くのがいいのではないかと勝手にハードルを上げ、呼び込みのお兄ちゃんの前は素通りしました。
代わりと言ってはなんですが、2005年に建設されたモダンな建物、Casa da Musicaのコンサートホールで何かコンサートをやっていないだろうかと行ってみます。
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あまり聴衆は多くなかった上に、ほぼ100%外人なしの状況ですが、音楽に国境はないのです。
ここで第2回目の、
全く知識のない+全く何も期待していない時に限って経験できる、後で決して忘れることのない瞬間
に出会うことができました。
(1回目は前回ご参照)
クラシック音楽、コーラスの演目が続き、ちょっと退屈していた前半の最後、このConstanca Capdevilleさんの Libera Meという今まで聞いたこともないような、斬新な音楽が披露され、もう心が揺り動かされました。す、すごい . . . 。
コンスタンサ・カプデヴィルがその曲のタイトルとその中でグレゴリオ聖歌、すなわちミサ曲と死者の曲の引用を多用したという事実にもかかわらず、彼女がいかなる聖歌の使用も避けたことに驚く人もいるかもしれない。彼女にインスピレーションを与えたテーマの明らかなモデルなし。彼女の鋭い作曲的直感で、禅の仏教徒が言うように、「リベラの私と関わらないことによってのみ、リベラの私と向き合うことができる」。あるいは、それほど逆説的でない言葉で言えば、コンスタンサ・カプデヴィルは、言い換えや艶出しの道を拒否して、「リベラ・ミー」を単純な作曲上の刺激として取り上げ、その結果、最も野心的で要求の厳しい作曲、つまり解放のイメージを再創造したのです。
この私が感動しまくった演目はYou tubeで聴くことができるんですが、多分、最初から最後まで聴ける人はいないんじゃないかなあ。とりあえず貼っておきます。
真っ先に立ち上がってスタンディングオベーション。少数の聴衆だったけど、盛大な拍手喝采。わけは分からなくても、感動するという不思議体験でした。
レストラン、カフェ、食べたもの
ポルトには夜遅くまで開いている、雰囲気が独特でグッとくるようなお店がたくさんあります。このお店は有名なピンチョス(スペイン系)を出すらしいけれども、なんともそそられる店構え。でもレビューを読むとぼったくりと言ってもいいくらい高額らしいので、入りませんでした。
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多分一昔前、観光客がどっと押し寄せる前には、こういうお店でまったり地元民が飲んだり食べたりしているのに混じる楽しみがあったに違いないのですが、現状は地元民は値段が上がりすぎて混みすぎて足が遠のき、観光客向け一本のお店になっているのだと思います。
観光客の一人のくせに、他の観光客に対して文句を言うのは筋違いではありますが、ポルト滞在中、こう言うお店ばかりしか発見できなくて残念ではありました。旅とは、観光とはどうあるのがいいのか、今回は特に考えさせられましたね*。
Impar Flores
コンサート帰りに遅くなってしまったのでふらりと立ち寄った夕食。スペインに似てポルトガルの夕食時間も20時から22時がピークという旅行者にとっては嬉しい習慣。
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Malvon
Empanadasという具入りのパン専門店。日本人にとっては重めの味なので毎日チーズ、甘いもの、ワイン漬けになってる体にはさらにどっしりの感じがして1度食べたきりになったけれども、いろんな種類もあるし、お腹ぺこぺこだったらかなり美味しく感じるのは間違いないと思います。
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Cantinho Do Avillez (イチオシです!!!)
好きなレストランの特徴として、あまりフォーマルなカチャカチャ系でなく、高額すぎず、活気があり、人気があり、他では食べられないものを出すようなお店が好きと書きましたが、ここがまさにそういうところの例と言って良いと思います。ぜひ、ポルト旅行中に一度行ってくださいね。ポルトで色々行った・食べた中でのイチオシです。
https://cantinhodoavillez.pt/pt/
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実はここのレストランに20時ごろに行ったら、激混みで90分待ち。その90分の間にワインバーでワインテイスティングをして待っていたので、食べ物と一緒にはワインなし。
待ち時間にワインのテイスティングをしたのは
Dogma wine bar and tasting
Douro川沿を上り wine tourをしているというおじさんのお店。時間があったらツアー参加もしてみたかった . . . 。
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Pâtisserie Manteigaria - Fabrique de Pastéis de Nata
有名なポルトガルのパステルデナタ、リスボンに本店があり、リスボンで泊まった宿のおじさんは、ここのパステルデナタのカスタードクリーム味が一番うまいと言っていました。
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Casa Portuguesa do Pastel de Bacalhau
有名なバカリャウのコロッケ pastel de Bacalhauの専門店。中にQueijo Serra da Estrelaというチーズが入っていて、ポルトワインもつけたセットで大流行りなようでよく見かけました。観光客向けとわかっていて、どこかであのチースの入ったバカリャウのコロッケは本物じゃないし値段も高いから食べないでねと書いてあったのをみたような気がするけれど、やっぱり食べたい。いろんなところで何回食べたかわからないバカリャウのコロッケですが、いつ食べても美味しかったです。
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ここのは外側がスムースな食感で大きくて中のチーズもとても美味しかった
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暖かい夜中にお腹いっぱいでほろ酔いでブラブラと歩く、最高。
ポルトカードとAndante
ポルト空港到着してすぐ、空港内でPorto card(€33)とAndante tour pass(€15+7)を4日分購入しました。実際は美術館や見どころの割引率は10%程度にすぎず、地下鉄メトロはまだ市内には数が多くなく、ほぼ使わず。後で振り返ってみると購入するメリットは低かったと思います。使い勝手の良かったfunicular(モノレール)もAndante cardは使えずがっかりでした。
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*そうそう、観光客の数がすごくてもう嫌になっちゃったのは、有名なハリーポッターのインスピレーションとなった(J.K.ローリングは、1991年~1993年の約二年間、ポルトに滞在し、英語教師として働いていたそうです)Livraria Lelloに行った時。ここはディズニーランド?と思うほどの激混みで、1時間以上という行列ができていました。本屋さんなんですけどね、本屋さんに入るためにすごい行列てあんまり聞いたことないでしょう。私は並ばなかったけれども、凄まじいなと思いました。ポルトガルはすごく暑くなる前のいい季節だし、後述しますが、4月25日のポルトガル独立記念日の祝日を控えていて、人の数が増えていた時期だったのかもしれませんが、今後、人気のある観光地に行くのは再考しよう(時期を変えるか、場所を考える)と夫と真面目に話し合いました。
この記事はこちらの続きです。
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