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夕刻5時の闇の深さ
写真は今、窓から外を撮ったもの。
今日は1年に4回開催される恒例になったカールトンヒルでのゴミ拾いでした。今回は8回目ですが、私は皆勤で(写真を撮るためだったり、夫がオーガナイズしているという理由がある)、よく晴れた気持ちの良い朝に出かけてきました。
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しばらくやっていると、やっぱり人工的な色ものは「異質な」雰囲気を放ちすぐ見つけられるようになる。パッケージの黄色とか赤とかね、自然の色とは違うよね
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ギョッとしたのは薮の中にあったテント・キャンプサイトの跡。枕とか服とかぐっしょりと濡れて落ち葉に埋もれていたのでしばらく前のものだとは思うのだけど、巨大すぎて一人では対処できず、ヘルプを求めて一旦戻ります。
そしたらおじさん一人と、お父さんと一緒に来ていた男の子が一緒に来てくれて
「そういうところにはドラッグの針とかが落ちているから、気をつけた方がいいですよ」
と現場に戻る道すがら教えてくれて、なんとイマドキの若者らしい賢さなのでしょう。
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そして本当だ、よくよくみてみると注射器が散乱していた
こういうものの処分には注射針にも注意が必要ということになる
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矢印をつけたのがそのおじさんと男の子。
スコットランドではいつかチラッと書いたけれども、映画トレインスポッティングは全然作り話じゃなくて、貧困かつドラッグユーザーがいまだに大問題。自分たちで腕とか鼠蹊部とかにドラッグを静注する強者たち、こんな藪の中に隠れてやってるなんてもう気味が悪くてそういう現実を突きつけられて、闇の深さを思い知らされます。
木々の中を歩きながら、ふと、追い詰められた木村秋則さんが岩木山(津軽富士)の栗の木の下で柔らかい土に出会った話を思い出します。前回の記事ではネタバレしたくなくて触れませんでしたが、追い詰められ、何日も眠れず、死のうと思って登った山中です。そこで出会った土。その本当の意味で土壇場から、地中深く広く根を張り、土中の微生物と共に共存し大木になっていく木々に気づき、そして微生物がいて働いているから土の中の温度も「暖かい」というところまで起死回生するまで。そのあとあやのんさんから木村さんの地元ではまだまだ微妙な関係が続いているらしいとのコメントをいただき、様々な問題が解決したわけではないのですよね。
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そういう帰り道、ご近所さんの共同中庭に見知らぬ仏像が設置されているのを発見。
以前ここはご近所のリンさんの手による小さなワイルドフラワーガーデンだったのをよく覚えているのだけど、あれ?どうしちゃったの?
その中庭の斜面は切り出され、真新しい石畳が設置され、真新しい仏像が。明らかにその仏像をそこに置くために誰かがやったこと。
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私はいい意味で自然に放置されたようなリンさんのワイルドフラワーガーデンのファンだったので、ちょっとショックで放って置けなくて、そこに住むご近所さんに連絡を取ってみたところ、つい最近インドから引っ越してきたインド人(いわゆる移民)がこの中庭は自分の家の目の前にあるので、自分の家に属すると言い張り、誰の許可も取らずに勝手に工事をして勝手に仏像を置いたのだということ。周りに住んでいる人たちが驚いて止めようとしたところ、大げんかになってしまったらしいのです。
(ここで世界さんの移民問題の記事が頭をよぎる . . . )
「移民問題は、一市民の目線では、隣にどういう人が住んでいるかのほうがはるかに重要だと思います。」
と言い切った世界さん、あなたは正しかった。
それまでハーモニーを保ってゆっくりと秩序化形成されてきている場所に、いきなり新参者が切り込み、自分の権利を(この場合は彼の権利ではないのだけれども)主張して、行動してしまう。イギリス人のおじいさん、おばあさんにとって、いきなりの仏像出現はあまりにも酷ではないでしょうか(しかもこの仏像は大きいし、しかもあまりオーラがないタイプ)。
こういう時、つい、この仏像をこっそり運び出せばいい、いや、壊して仕舞えばいい、みたいな悪魔の囁きが聞こえてきますが、考えてみてください、もし誰かがこっそりと仏像を持ち出す・破壊する行為に出た場合、事態は泥沼化し、そのインド人が逆に勝ち誇ったかのようにより自分の正しさを主張することとなる、つまり行動を起こしたのがインド人の方ですが、行動を始めに起こしたもの勝ち状態で、それを無理やり巻き戻しして解決するわけではないのがこれも闇の深さなんですね。
私の上の階の住人は弁護士さん(ソリシター)なんですが、彼女曰く、
「法律に訴えると、結局はどちら側も損することになっている」
とのこと。つまりインド人移民を周りの住人が訴えた場合、その時間や労力や費用などを考えると得するのは弁護士のみという世の中のなんとも非情な仕組みになってしまっているわけです、特に命に関わるとではないこういう「小さな問題」については、小さいだけに厄介ということになるのでしょう。
何かできることはないか、もう他人事ではなくて心配しています。
世の中の闇は深い . . .
でも、自分一人で解決できるわけではない。気分が落ち込んでいる時に一番手っ取り早い→気分がいい・気持ちがいいと思える自分の機嫌取り方法は、実は掃除です。
今日はエスプレッソマシーンとコーヒー豆グラインダーを標的に。
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コーヒー狂の夫の手によりプリントアウトされている
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実は私はエスプレッソが苦手なのですが、その代わり、エスプレッソを使ったもの→ カプチーノとかフラットホワイト(カフェラテ)とか、ティラミスとかアフォガートは大好きです。
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これを考えた人は天才か . . .。
そういう今日はイギリスで夏時間が終わり、1時間失われた時がやっと返還されました。本格的な冬突入です。
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