Nikon Zf 、購入2ヶ月後のレポート(気に入って2台目購入)
Nikon Zf のレポートを過去 2 回に渡ってお送りしました。
その後、いくつか気になっていたことが新たにあるので、書いてみたいと思います。
結局気に入って2台目を購入してしまったぐらいなので、基本的には大変気に入っています。
その上での忖度なしの感想です。
動画撮影時の輝度情報
動画撮影時、デフォルトでヒストグラムが表示されません。
機能として無いのかなと思っていたら、ヒストグラムだけでなくてWFM(波形モニター)の設定もできると見て、色々と設定を触っていると出てきました。
これ気付きにくかったです。
まずは輝度情報をオンにして、次にメニューの別の場所で輝度情報をヒストグラムにするかWFMにするかの選択ができます。
これで波形モニターを見ながら撮影できるようになり、大変撮影しやすくなりました。
クイックシュー
Nikon Zf、本体に三脚のクイックシューを付けると電池カバーの開閉ができません。
アルカスイス互換を動画で使いたくないというか、梅本クイックシューがどうしても使いたいのです。
SmallRigのグリップには裏側に三脚穴が横に 3つあります。
あまり使いたくないこのグリップを泣く泣く付けて、3つある三脚穴の電池カバーから一番遠い穴に梅本シューを付けるとうまくいきました。
なんちゅう効率悪いと思いながら、やってみると悪くないと思います。
HDMI端子
HDMIがミニで潰しやすく、早速ケーブルを1つ潰してしまいました。
撮影終盤で良かったです。
ただZFはファインダー覗きながら再生すると、思ったよりピントがわかるので、ピント確認用としての外部モニターは、いらないかもです。
でもお仕事だと、クライアントさんは外部モニターの方がテンション上がってくれるので、その意味では使いたいとも思います。
Capture one対応
nikon Zf、キャプチャーワンに繋いでみました。
テザーは「No/No/No」ですが、撮影した画像がリアルタイムでキャプチャーワンで表示されます。
ただ最初のうちは、カメラをRAWにしているのにcapture one上でJPEGになったり、本体側までJPEGになっていたりなど、ちょっと怖いので、もう少しテストします。
自分の感触では、カメラのRAWとJPEGの設定をキャプチャーワン側で行うと変になる認識です。
キャプチャーワン側で変更しなければ今のところ大丈夫です。
あと、nikon Zf を capture one接続していると、本体側で再生ボタンが効かないのが少し痛いです。
でもまあ、Z50よりは快適。
しかしZ50の方がセンサーの大きさの関係で、一段分光量稼げるので、Z50も捨て難いです。
Zfcのフルサイズ版ということでZfが発売されたはずですが、ZfのAPS版を探してZfcにならないのは残念なところ。
カメラのレスポンス的にはZfが超快適。大きさとセンサーサイズはZ50が超快適。
最近テストではZfばかり触っていますが、触り心地に慣れるためもあって、Z50を一度触るとZfの触りにくさをやっと体に馴染ませたのに全てがパーになる気がして、Z50は放置したままです。
Z50+24-70mmF4は、仕事用の料理撮影にかなり良いです。
4K動画MOVのみ。
Zfは4Kだとmovのみなので、mp4変換どうしようと思って検索してみました。
AdobeユーザーならMedia Encoder がラクに一括変換できることに気付き、ソフト買わなくて良かったと思いました。
無編集のMP4が必要なケースはあんまり無いかもしれませんが、そういう時に役立ちそうです。
ただ、Adobe Media Encoder でNikon Zf で撮影したmovをmp4に変換すると若干暗くなってしまいます。
何ででしょう??
と思いましたが、書き出し時に高画質の設定を選択すれば、気にならなくなりました。
写真と動画の切り替え
Nikon Zf、写真撮影と動画撮影を一瞬で切り替えられるのありがたいですが、ホワイトバランスがそれぞれ用にデフォルトではなってなくて、少し難儀しました。
メニューで「静止画の設定と同じ」を外せばいいだけなのですが、気付くのに少し時間かかりました。
今までSONYで見れたモニターで見れない。
ソニー クリップオンLCDモニター CLM-FHD5
というモニターで、動画撮影時はいつもピントの確認をしています。
ただしこのモニター、Nikon ZFでは最初認識されません。
セットアップメニュー[HDMI]
[出力解像度]
[1080i(インターレース)]
にすると見られる。
今回レコーダーではなくてモニターだけど、レコーダーならこの設定にしたくない。
新しくHDMI機器を購入したり使用したりするたびに、設定は見直したいと思います。
動画のAFでゆらゆら揺れる被写体はAFが飛ぶ。
Nikon ZF、想定外なのは、動画のAFが思ったより安定しています。
ただ、ゆらゆら揺れる被写体は時々AFが飛びます。
親指AFボタンをAFロックにすることで対応しています。
動画はシングルスロット(Nikon全機種のはず)
動画時にカードのバックアップ書き込みが出来ず、シングルスロットになってしまいます。
これは少し不安です。
対策としては、動画撮影後のデータを読み出す時は、カメラから取り出さずカメラにUSBケーブルを繋いで直接PCに取り込むようにしています。
殆どのトラブルは抜き差しとカードリーダーにあると聞いたことがあるので、とにかく抜き差しとカードリーダーから縁がないよう、動画撮影時のオペレーションを考えています。
写真の場合は、バックアップ書き込みが可能なので安心です。
縦動画を縦のまま撮りにくい
市販の製品に安定したL型グリップがありません。
何が困るかというと縦動画の撮影です。
縦動画の撮影は、基本は横位置で広めに撮影して、編集でトリミングして縦で使うことの方が多いと思います。
しかし、撮影自体を縦で行う必要がある場合もあります。
Zfを使うか、Zfを買う前から使っているSONY α7IVを使うことにするか、最終的には色々やって比較しようと思います。
ただ、SONYは撮影は早いけど現像は少し手こずるので、できればニコンでやりたい所です
Nikon Zf の縦プレート、ちょっと本意とは違いますが、これ使ってみようと思います。
折りたたみ式水平垂直切替アルカベースプレート Tilta Foldable Arca Baseplate (TA-FAB-B)
縦で撮影した動画がPC上で縦で表示されない
これ結構困っていて、上記のAdobe Media Encoder ではできないようです。
なので、MacのQuickTime Playerで一枚ずつ回転させています。
これかなり手間で、一括でやるかカメラ側で対応してもらうか、何か手立てが欲しいところですが、今のところ最善手を見つけられておりません。
ホワイトバランスのプリセット
ホワイトバランスをプリセットで設定する時、ホワイトバランスを微調整する座標が出てこないの何ででしょう?
もうちょっとカメラ側でアンバーにできたらいいなと思うことがよくあります。
と思って検索したらできるようですが、やってみるとメニューに入る必要があってむちゃくちゃ手間です
動画の熱停止はしにくい(と思う)
5時間以上の現場(動画撮影+少し写真も)でも熱停止せず、絵とAFは満足です。
4K30P8bitです。
SONYより現像への精神的負担が少ないこと、ピンボケがファインダーではっきりわかること、もいいです。
α7IVはわかりにくい代わりにピンボケがまず無いので、両方満たしてくれりゃ最高です。
NPS入会条件
「ニコン製一眼レフカメラ3台以上、かつニコン製交換レンズを5本以上所有していること。 ただし「修理受付可能な製品一覧」に記載されている製品に限ります。 日本国内に居住していること。 NPS会員資格を1年以上保有する、1名以上の入会推薦者がいること。」
キビシー!
ちなみに、今所有しているニコンZ のシステムは以下の通りです。
NIKON Zf (2台)
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
NIKKOR Z 40mm f/2
24-70mmは24-120mmの予備として一応持っています。
次に狙っているのは、以下のレンズです。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
それだけ買えばコンプリートかなと思っています。
次点は以下のレンズですが、マストではないので、買わない可能性9割以上です。
NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
まとめ
Nikon Zf、カメラとして現時点では大変気に入っています。
現在メイン機としてSONYを使っていますが、SONYに変えてから、とにかく実用的な写真を割り切って撮るという方向性に切り替えて、明らかに仕事の生産性は上がりました。
連写しなくてもピント合うし、自分がしたい設定に、ほぼすぐにできます。
それに比べるとNikonはまだまだ不便なところはあります。
それでも使いたいと思う撮影に使いたいと思っています。
お仕事だと、イベント系は失敗してもやり直しがきかないので相変わらずSONYを使います。
Nikonは料理撮影など、失敗したらその場で気付くことができて、もう一枚撮ればいいやという時、それよりもテンションや絵作りの方が大切な時に使い始めています。
サッと撮ってもまず失敗しない(SONY)かつテンションや絵作りが素晴らしい(Nikon)が 1メーカーでできれば本当は大変ありがたいのですが、私にとってそれを満たすメーカーが世の中に存在しないので、暫くは使い分けると思います。
お仕事としての使用を考えると、メインは失敗しないSONYになると思います。
今でもお仕事で Zf を持ち歩く時、サブは α7IVです。
1台はSONYにしておきたいです。
ちなみにZfが壊れた時は、その少し前に購入していたZ50に頼るつもりでいましたが、つい先ほど、2台目のZfを購入してしまいました。
ニコンの比率を増やしていきたいという自分への決意表明であり未来への投資でもあります。