#06 恋する小惑星と『好奇心』
こんにちは、はたはたです。今回は、漫画・アニメ「恋する小惑星(アステロイド)」をご紹介したいと思います。
1.あらすじ
地学をテーマにした学園モノです。短編集形式で物語が進んでいき、様々な出来事を通じて少しずつ主人公たちが成長していきます。漫画版では4コマ漫画に近い区分けになっており、あまり読み慣れていない私でもスラスラと読むことが出来ました。
今回は登場人物の行動に着目してこの作品を通じて伝えたいことについて考えていきます。
2.テーマA:学問に壁なし。
主人公は、「天文部」と「地質研究会」が合併した「地学部」に所属しています。最初は天文に関心を示していました。しかし、やがて地質にも関心を持ち、地質に関する知識も少しずつ付けていきます。
私もそんな経験があります。いつもは土木の勉強をしていますが、たまに建築や地学・地理の勉強をするとまた違ったように見えて面白いと感じます。
社会のシステム上、分野が分かれてしまうのは仕方がないですが学問という視点から見ると『世界をどう捉え、より良いものにしていくか』という部分で共通点があります。『学問の壁』は私達が思っている以上に壊れやすいものなのかもしれません。
3. テーマB:好奇心
一方で、登場人物を見てみると、行動を変えるきっかけとして『好奇心』に関連したものが多いと感じています。例えば、本作品に何度も登場するキーワードである「キラキラ」は、好奇心を掻き立てるものとして使われています。確かに天文は好奇心を原動力として研究が進む印象があります。
ここでは、好奇心が生まれる条件を考えた後、好奇心を育てる方法を考えていきます。
まず、好奇心の意味を改めて見ていきます。
すると、好奇心を持ってもらうためには次の条件が必要になりそうです。
このことを踏まえて、次の場面を見てみます。
地学部主催の小学生向けの天体観測会において、興味を示さない小学生に高校生が話しかける場面です。
小学生にとって「星がキラキラ光る」ことは当たり前、つまり未知のことではないから「楽しくない」と発言したと考えられます。この後、高校生が「大昔の宇宙」について情報を付け加えたことで関心を持ってくれたようです。
実際には好奇心を持つ2つの条件が具体的にどんなものになるかは人や共有したい情報によって異なると思います。ただし、『子供だからここまで深堀りして説明する必要はないよね』『これくらいは大人の常識だよね』という相手の属性による先入観を持ってしまうと『情報のすれ違い』が起こり、好奇心を持つ可能性は低くなりそうです。『説明して相手に興味を持ってもらう』ことは大変難しいことなのかもしれません。
この他にも「好奇心」をテーマに考えることの出来る場面は複数あります。気になる方はぜひ漫画・アニメをチェック!
4. 感想
ここからはダラダラと感想を。個人的には
『この漫画・アニメ、高校1年生のときに見たかった~!』と叫びたくなりました。
大学進学しか考えていなかった高校生の私にこのセリフを送りたいです… 大学生になってヒシヒシと感じています。
しかし、高校時代のことをしみじみと思い出しながら読むことが出来ました。大変素敵な作品をありがとうございます。
それではまたお会いしましょう~ さよなら!
5. あとがき
推しは「すずさん」です。