#16伊豆の山々を超えて【西伊豆特急・快速バス】
こんにちは、はたはた@土木写真です。今回は西伊豆特急バスに乗って車窓を楽しみたいと思います。伊豆の険しい山々や美しい海など様々な景色を見ることが出来ましたのでご紹介します。
1. 西伊豆エリアの公共交通機関
まずは西伊豆エリアの位置と交通について見ていきます。
西伊豆は伊豆半島のうち駿河湾に面したエリアです。土肥金山や堂ヶ島など風光明媚な観光地が複数あります。
伊豆半島の東側には鉄道(伊豆急行)が走っていますが、西側には走っていないため、西伊豆のアクセスは別の交通機関を使う必要があります。
西伊豆から他の場所へ公共交通機関で向かう方法は3種類。
バスで修善寺・三島駅方面へ
バスで伊豆急下田駅へ
フェリーで清水港へ
今回は、三島駅から発着している西伊豆特急・快速バスを使ってみることにしました。
2. 西伊豆特急・快速バスとは
西伊豆特急・快速バスは東海道新幹線と接続しているJR三島駅と西伊豆エリアを結ぶバスです。長距離の移動となるため、高速バス車両を使って運行しており快適に移動することが出来ます。
JR三島駅→松崎には西伊豆特急バスが2便運行されています。JR三島駅10:30、13:30発があります。JR三島駅→松崎を2時間弱で結びます。
一方で、松崎→JR三島駅にはやや停車する停留所が多い西伊豆快速バスが2便運行されています。西伊豆快速バスは朝時間帯の運行であるため、どちらかと言えば地元客向けかもしれません。
今回はJR三島駅13:30発の便に乗ることにしました。
※JR三島駅~松崎を結ぶ西伊豆特急・快速バスの他、修善寺~松崎間を結ぶ路線バスが運行されており、本数は1時間に1本ほど。伊豆半島内の路線バスではかなり運転本数が多く、重要な路線であることが伺えます。
3. 早速乗車!
早速バスに乗っていきましょう。
当日は10人程度乗られていたかと思います。
三島の街なかを進んだ後、伊豆縦貫自動車道を使って南下していきます。伊豆縦貫自動車道は最終的に、沼津と下田を結ぶ自動車専用道路となるようです。険しい山々があるからなのか、伊豆半島には高規格道路があまり通っていません。伊豆の南北を高速道路で結ぶことで伊豆の観光がもっと便利になるといいですね。
伊豆縦貫自動車道は伊豆半島で最も大きい川、『狩野川』に沿って少しずつ標高を上げていきます。
伊豆縦貫自動車道は修善寺を少し過ぎた月ヶ瀬まで。ここから南は険しい山々があり、南側に高速道路を伸ばすことは出来ていません。
ここからバスは進路を西に変え、険しい山々を超えていきます。キレイに道路が整備されているとは言え、勾配の険しい道路。スピードを出すことの出来ないバスは途中で乗用車に道を譲りながらのんびり進んでいきます。
30分程度走った後、ようやく平地が見えてきました。土肥の街です。
かなり大きな街で当日は多くの海水浴客で賑わっていました。
せっかくなので土肥の街についても紹介します。
清水港(静岡市)と結ぶ駿河湾フェリーはここ土肥から発着しています。2014年までは清水港だけではなく三島の隣にある沼津からも土肥までフェリーが運航されていました。街の周辺を険しい山に囲まれているため陸上交通の発達がかなり遅れた地域だったのかもしれません。
また土肥は海に近いエリアであるため、津波による災害が懸念される地域でもあります。土肥は積極的な防災まちづくりを行っている地域として注目されています。
さて、バス旅に戻りましょう。30分ほど経つと堂ヶ島が見えてきました。
堂ヶ島では様々な地層を見ることが出来る地学スポットです。伊豆が南の海の海底火山だった頃のなごりみたいです。クルーズなどを楽しむことが出来ます。
堂ヶ島を過ぎるともうすぐ終点の松崎。雰囲気のあるバスターミナルでした。大分時間はかかりますがのんびり伊豆の様々な風景を見ることが出来るバス路線だなと思いました。
4.帰りは修善寺まで。
帰りは路線バスで修善寺駅まで戻ってきました。
修善寺駅では伊豆半島各地に向かうバスを数多く見ることが出来ます。
ここから路線バスで北上する手はないため、伊豆箱根鉄道駿豆線に乗って三島駅に戻ります。
のんびり鉄道旅も楽しいですね。
ちなみに特急踊り子に乗れば直接東京駅に行くことが出来ます。
今回は以上です。最近、バス旅も楽しいなぁと思ってきました。