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お餅はどうしてベタベタするの?
4歳の子どもからの質問
「ねえ、お餅ってどうしてベタベタするの?」
そんな素朴な疑問に、大人でもすぐに答えるのは難しいかもしれません。でも、お餅のベタベタには、科学的な理由がちゃんとあります。
1. お餅は「もち米」からできている
まず、お餅は「もち米」という特別なお米から作られています。普通のお米(うるち米)とは違い、もち米にはアミロペクチンというデンプンがたっぷり含まれています。
アミロース:普通のお米に含まれる直線的なデンプン。粘り気は少ない。
アミロペクチン:もち米に多く含まれる枝分かれしたデンプン。水分と結びつくと、とても粘り気が出る。
このアミロペクチンのおかげで、お餅は加熱するとベタベタするんです。
2. 加熱するとどうなるの?
もち米を蒸したり、お餅を焼いたりすると、アミロペクチンが水分を吸収して柔らかくなります。これを「α(アルファ)化」といいます。
α化:デンプンが水分を吸って、柔らかく粘り気が出る状態。
β化:時間が経って冷めると、デンプンが再び固まって硬くなる状態。
では、なぜアミロペクチンは加熱すると水分を吸収して柔らかくなるのでしょうか?
アミロペクチンは枝分かれした構造を持っており、加熱されることでその構造がほぐれ、水分がデンプン分子の隙間に入り込むことができます。これにより、デンプンが水分をしっかり抱え込み、柔らかくベタベタした状態になるのです。
だから、加熱したお餅は柔らかくベタベタし、冷めると固くなるんです。
3. 水分が大切!
お餅がベタベタするためには、水分がとても大切です。アミロペクチンは水分が多いほど、より粘り気を発揮します。
逆に、水分が少ないとお餅はパサパサして硬くなってしまいます。でも、もう一度加熱して水分を加えれば、ベタベタの状態に戻ります。
4. まとめ
お餅がベタベタする理由は、もち米に含まれるアミロペクチンが水分とくっつくからです。そして、
加熱すると水分を吸って柔らかくなる(α化)
冷めると固くなる(β化)
水分が大切!
という仕組みになっています。
これで、「どうしてお餅はベタベタするの?」という質問に、自信をもって答えられるはずです!
次にお餅を食べるときは、そのベタベタの秘密を思い出してみてくださいね!