読了:宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。
読了:宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。
長尾 彰 (著)
【概要】
チームづくりの専門家でもある著者・長尾彰氏が、
TVアニメや実写映画にもなった人気マンガ『宇宙兄弟』に
登場する数々のエピソードやセリフを引用し、
自分の強みを活かしながらリーダーシップを発揮する方法や、
理想のチーム作りを指南する!
弟・ヒビトと比べ、一見リーダーに向いていなそうな
兄・ムッタこと南波六太のいるチームがうまくいく理由とは?
『宇宙兄弟』のファンの方はもちろん、
チームをまとめることに自信がない人も必見!
真のリーダーの答えはこの1冊のなかにある!
【所感】
いわゆるオーソドックスな牽引型のリーダーじゃなくても、リーダーシップは発揮できる。
チームメンバー全員がリーダーシップを発揮できるし、そうするべきという本でした。
比較的規模の小さいチームを想定しているような内容でした。
リーダーをリーダーたらしめるものはただ1つ。
それは、リーダーシップを発揮することなのだと本書では言います。
ただ、私が本書で特に共感した部分は少しだけ触れられていたフォロワーシップに関する部分でした。
フォロワーシップは、誰かがリーダーシップを発揮したとき、別の人がそれに共感し、「参加する」と決めた時点で発動すると言います。
ポイントは フォロワーが「自分でついていくと決めた」ということだそうです。
いわば、「決断の再生産」を自分ですることが大事だと言います。
最近、似たようなことがあったので、自分の意思がないままに、ただ従うのは「依存」であって、フォロワーシップを発揮しているとは言えませんという部分に腹落ちしました。
リーダー、リーダーシップには賢者風タイプと愚者風タイプがあると言いますが、自分は後者の方が合っているように感じました。
なにしろ、リーダーにはそれぞれいろんな形が合って良いと背中を教えてくれるような本でした。
■気になった部分メモ
「事実」と「解釈」を、きちんと分けて認識
「競争」から生まれるポテンシャルには限界がある。 「共創」なら、ポテンシャルは無限に高めることができる。
コミュニケーションの量が増えれば増えるほど誤解されるリスクは減り、逆に理解してもらえるというメリットは増えていくものなのです。
①完璧なリーダーはいらないこと。
②率先垂範、完璧なリーダーを目指す代わりに、肩の力を抜いて、等身大で自然なリーダー像で支援的・促進的に他者と関わること。
③等身大のあなたらしいリーダーシップを活かしたチームを作ること。
発言力の強さに優劣がないチーム作りを目指していきたいと思いました。
あと、宇宙兄弟というマンガ自体読んだことなかったのですが、読んでみたくなりました。面白そう。