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楽にしていい

私は何かを言い出すのがとても苦手だった。

話しかけるタイミングが分からないと言うか、相手は今話しかけたらタイミングが悪いと感じるだろうな、そう考えてはお手洗いに行くのを我慢したり、店員さんを呼べなかったり、帰るタイミングを逃したりしていた。

中学生の頃はかなりそう言うことがあって、どうしたものかと悩んだ。

自分でもなぜそんなに心配していたのか、と今となってはそう思うけれど、当時は本当に悩んでいた。
タイミングの悪さによる空気の変化みたいなものがとても怖かった。

けれど、この問題は結構簡単なコツを掴むとすぐに解消した。

深く悩むようになってから、より他の人がどうしているのか観察して理解するように努めると、皆、思ったよりもすんなり「帰るね」とか「トイレどこだっけ」とか「すみませ〜ん」とか口にしていた。

そう言う事は、意識していざという時に言うようなたいした事ではなく、簡単に口にして良い事だと知った。
どうしてこんな簡単な事に今まで気づかなかったのだろう、と思った。

それからは、
タイミングを伺うのは必要な時だけにして、
"勢い"を大切にしている

もう、トイレには我慢せず行くし、
沈黙も怖くないし、
以前よりも会話を楽しめるようになった。

まだまだ自分にはこう言う所がたくさんあると思う。伸び代しかないな。

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