男と女の子の会話

僕は最近訳あって仕事を変えた。
今までは1人で行うような作業の職だったが、始まった仕事は数人で車に乗り合わせ現場に行って作業をこなす仕事だ。

今まで1人だった分のやりづらさはあるが、
仕事は割にあっているようでそれ程不満がない。

ただひとつだけ気になって仕方ない事がある。
運転席の寡黙な男と助手席の女の子の会話だ。

男は40代半ばくらいだろうか。
女の子は確か23と言っていた。

寡黙と言ったが、その女の子とは不思議と馬が合うらしく、二人はよく話していた。

時々その会話が僕にも飛び火してくる。

はじめは一見意味のない会話に聞こえるが、
彼らと共に車内にいるとそれがとても意味深い会話に思えてくる。

試しに今朝の会話を載せてみる。

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女の子「さむ〜、天気いいのに昨日より寒いですね、朝だからか」

男「だな」

女の子「なんで天気がいい日の朝は寒いんですか？」

男「雲がないからだね」

女の子「ん？」

男「ね、○○君」

僕「んっｽﾐﾏｾﾝ、分からないなｯ、、、」

女の子「ほら〜」

男「え、まじ？ほら、だから、、宇宙って寒いんだよ、知ってる？」

女の子「あ〜？宇宙寒いらしいですよね」

男「だから」

女の子「ん？」

男「宇宙は寒いから、雲とかオゾン層とかがあると地球があったかいわけ」

女の子「えー！あっ、だから？晴れの日は地球があったまるまでに時間がかかるからってこと？」

男「ほら、砂漠ってそうじゃん、太陽が出てるとあったかいのに夜はめちゃめちゃ寒い的な」
女の子「あーーー！！！」

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男は普段大人しくしているし、
女の子は普段天然なんだけど、
この二人隠しているだけで本当はかなり頭がいいのでは…、そう思うと何だか次の日が楽しみでならない。