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HSPやINFJが丸く柔らかく生きるには「防衛しなくていい環境」に身を置くことが大事

人間、なかなか急には変われないものだ。特に成人すると性格が固着するので、加齢とともに変化を嫌うようになる。

一方で「自分は変わる!」と覚悟を決め、変容できる人もいる。

今回、お伝えするのは見事に変容に成功した僕の後輩の話だ。

もう10年ほど前の話だが、彼は誰にでも噛みついていた。

その様は狂犬そのもので、とにかくいつも怒っている。

いたらない点が多く、年長者が彼に注意する。すると顔を真っ赤にして「あなたの方こそ、間違っている」と大声で論破しようとするので「ああ、こいつはダメだ。関わるだけ損をする」とあきれられ、その後は注意されることがなくなる。彼はそんな負のループに陥っていた。

こういう生き方をしていたら、人生は過酷だろうと思っていたのだが、数年して会うとまるで人が変わっていたのだ。

柔和な表情で腰が低くなり「その節は失礼なことをしました」と頭を下げる。

ここまで急に変わる人も少なくないので、僕は興味が出て「何があったのか?」と話を聴いてみた。

彼がとげとげしかった頃、常に「誰かから攻撃される」と覚えていたらしい。そのため「やられる前にやれ」が常態化してしまい、嫌われてもいいから相手を攻撃するという選択をしていたようだ。

しかし、彼はそんな自分に内心嫌気がさし、勇気を出して環境をガラリと変えた。幸いそこは優しい人ばかりいるところで、彼の防衛はどんどん解かれていった。

ヤマアラシやヤマアラシを引き寄せるものだが、彼はトゲトゲで人を刺すことをやめた。

接する態度が変わると、付き合う人間も変わる。

やがてパートナーにも恵まれ、彼は愛されるということを実感し、より丸くなっていったという。

過度に攻撃的な人、逆ギレする人の根っこにあるのは寂しさである。

当人がその感情をしっかり認め「自分は何に覚えているのか?」を深堀できると、人は変容できるのかもしれない。

攻撃と防衛は密接につながっている。

あなたが丸く柔らかく生きたいのなら、防衛の必要がない環境を選べばいい。

それが難しい場合は、防衛する相手、防衛しなくてもいい相手をしっかり区分けすることだ。

人生の中で「よくこんなことできるなあ。人の心があるのか?」と驚く人種に出くわすこともある。

それでも人生を俯瞰で見た場合、嫌な人よりも優しい人の方が多い。

だからあなたも自分が信頼できる人を増やして、ゆっくりと鎧を脱いでほしい。

あなたが鎧を脱げば、相手も鎧を脱ぐ。

行動や感情は伝染する。

まずはあなたが相手を信じるところから、始めてみてはどうだろうか。

あなたの人生で今後起こる好循環は、あなたが「本気で変わろう」という決意が発端になるにちがいない。

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