罪悪感に苦しむ優しいHSPほど「冷酷さ」を身につけることで人間関係のストレスを減らせる理由
優しさゆえに苦しんでいる人が多い。
「自分がこんなことをしたら相手はどう思うだろう?」「あの言葉で傷ついてしまったのではないか?」
など優しい人の悩みは尽きない。
罪悪感でいっぱいになった結果「何もしないでおこう」「なるべく人と関わらないでおこう」と思うようになる方が結構いらっしゃるかも?
こういった心理に陥らないためには、冷酷さが必要かもしれない。
なぜに優しい人ほど冷酷さが必要なのだろうか。
人生はシビアになることで、開ける局面がたくさんある。
「ここまでやったんだから、あとはどうなろうと自分の責任ではない」「どれだけ、わめかれても相手の責任。自分はそれ以上関与しない」など割り切れると、ストレスを一気に減らせる。
30代の頃に「私のことを24時間考えてほしい。それができないあなたは薄情な人間だ」と脅迫するような人に囲まれたことがあった。
このような要求をする人は、愛着の問題を抱えている。
幼少期の問題を解決できないまま成人になり、精神的な退行を起こしては周囲を振り回す。
この頃の僕は人から「優しい」とよく言われていたが、優しいのではない。弱かっただけだ。
溺れている人を見つけると放っておけなくて近づいていく。「どうしよう、どうしよう…」と躊躇しているうちに、ぐいっと腕を掴まれて沼の中に引きずり込まれる。そんな経験を何度も重ねた。
ある日「こんな他人軸の日々はから抜け出したい」となり、冷酷な自分をあえてインストールした。
まず「本当の仲間は誰か?」を明確にする。
相手を大事に思ってくれている人は、必ずその人に関心と敬意を示す。
僕は「大切な人には寄り添うが、そうでない人には極力近づかない」を徹底した。
そしてトラブルメーカーと呼ばれている人が、なぜそうなっているのかを分析し、同じ空間にいる時間をどんどん減らした。
それを続けているうちに、良縁に恵まれるようになり付き合う人たちがガラリと変わった。
変わろうと本気で決意し、行動を続けた結果なのだろう。
人生はあっという間に終わるものだから、悪縁は極力遠ざけた方がいい。
他者への執着が強すぎる人は、自分との距離感がわからずもがいている人だ。
優しい人は、こういう人から搾取をされがち。
優しい人ほど、他者と境界線を引くのが苦手。
限界設定をしなければ、溺れている人はいとも簡単にこちらを沼へ引きずり込む。
溺れている人は生存本能によって、悪気なく「この苦しみから救い出してほしい」とすがりついてくる。こういった状態に陥れば、誰でも相手の気持ちを考えるゆとりがなくなる。
優しい人は「冷酷かな?」と自分で感じるほど、シビアになるくらいでちょうどいい。
トラブルメーカーは「裏切り者!」「あなたは冷たい!」と言って精神的な巻き込みをはかろうとする。
もしあなたが厄介でこじられている人間に度々苦しみを与えられているなら、まずは相手と心の境界線を引いた方がいいだろう。
境界線を越えられたときは、怒るときだ。
かけがえのない自分を守るためには怒りも必要。
全員がこちらを尊重してくれるとは限らない。
あなたを最初に守ってくれるものは、あなたの冷酷さかもしれない。