
ビビリの僕が「えいや!」の口癖で、震える自分を奮い立たせてきた話
稲川淳二の口癖ではないが、心の中ではいつも「怖いな~、怖いな~」と言いながらビビッている。
人一倍気が小さいので、暮らしの中で不安が絶えない。
「ああなったらどうしよう?」「こんなことして怒られないかな?」など、今でもよく思う。
20代前半から半ばまでの、フリーター時代新しく挑戦することが怖くて「楽なことだけして傷つかずに生きていけないかな?」と自堕落で回避的なことばかり考えていた。
今思い出しても、この頃は楽しかった記憶がない。
世の中に背を向けていたからだ。
家を出たあと、会社で2年だけ勤めてフリーランスになって現代にいたるわけだが、ビビリのわりには色々挑戦してきたように思う。
ときには怪しげなセミナーの会場へ赴き「来るんじゃなかった」と後悔したこともあったし、歪んだ自己愛を持つ人間の洗脳されたこともあった。
だがそれでもチャレンジすると必ず何かの学習がある。もちろん失敗も含めて。
ビビリの僕がやるかやらないかを迷ったときに、心の中で唱える言葉がある。
それが「えいや!」だ。
「えいや! 迷うんなら行ってまえ!」と己を鼓舞することで、力が湧く。
踏み出したあとは「今まで行動して命の危険にさらされたことなんか一度もないんだから大丈夫!」とさらに自身を勇気づける。
「なんとかなる、なんとかなる」と繰り返して行動していれば、たいていのことは本当になんとかなってしまうものだ。
行動したいけど行動できない人の気持ちはよくわかる。
嫌になるくらい、自分も同じ経験をしてきたからだ。
自分を推進するセルフ声掛けは、各々によってちがうものの「これを言えばエネルギーが湧く」というのがあるのではないだろうか。
どうなるかわからないのに、勢いで実家を飛び出して一人暮らしを始めたのも「えいや!」があったからだ。
「えいや!」がなかったら、行動できた量はもっと減っているにちがいない。