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人の無意識がわかるエリック・バーンの心理ゲーム

カナダの精神科医エリック・バーン。

彼の提唱した交流分析の心理ゲームには、人間の無意識を理解する上で重要なヒントがたくさん含まれています。

主なゲームとして下記の9つが挙げられます。

①はい、でも(YES BUT)
アドバイスを求めているのに、何かを言われたあと「はい。でも〇〇だと思うんですよね~」と、イエスのあとに否定的な言葉を入れて相手をもやっとさせる。


キック・ミー(私を嫌ってくれ)
あえて相手が怒るような行動、言動(遅刻なども該当)を繰り返し嫌われるように持っていく。
無意識のうちに「誰かから否定されること」が目的化しているとキック・ミーゲームを仕掛けやすい。


仲間割れ
争いの種をまいて組織に混乱を生んだり、仲の良い人達を仲たがいさせるように持っていく。


あなたのせい
失敗の責任はすべて他者にあるという責任転嫁を続ける。他罰的な人がよく行う。


大騒ぎ
自分の不幸な境遇はや苦痛を「いかにひどいか?」と過剰にアピールして注目を集めようとする。他人の同情や関心を集める。


決裂
他人と口論や喧嘩をした後に、説得や相互理解の可能性はゼロであると思い込み、『決裂のポーズ』を取って相手を無視する。
決裂のゲームは『決裂と関係の修復』を延々と繰り返すケースも見られる。


粗探し
とるにたらない相手の失敗やミス、欠点を探し出して非難しようとする。
他者を否定することで自分を肯定しようとする歪んだ心理が肯定にある。


苦労性
無理をして過大な責任を背負い込んだり、多すぎる役割や仕事を引き受けることで、自分を追い込んでしまい、常に疲労困憊。
凝り性の人がなりやすいが、親が子供に要求をし続けるような家庭で発生しやすい。


精神療法
患者が「いかに医師が無能であるか?」「役立ずであるか」を証明しようとする。ドクターショッピングをする人の何割かはこのゲームを仕掛けていると推測できる。
ドクターショッピングをする人は、無意識で「親に復讐したい!」という思いを抱えていることが多い。

こうして書き出しながら「自分もやってたなあ」「ついやることがある」と実感。

特に当てはまるのは苦労性ですね。ワーカホリックから脱しましたが、仕事中毒に陥ってしまった心理を分析すると、根底には「〇〇をせねば」「〇〇しないと」といった強迫的な考えがあったのは否めません。

「この人と会うと、いつも後味が悪くなる」と思った場合、心理ゲームを仕掛けられている可能性があります。

心理ゲームという考えを知ることで、相手の無意識への理解が深まるので、渦に巻き込まれずストレスを回避しやすくなるでしょう。


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