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自分軸とは「他者からの評価に依存する」のではなく「あなたがあなたの価値に気づく」ことに他ならない
他者の評価にどっぷり依存して生きる人がいる。
過去に出会った印象的な人をご紹介しよう。
実年齢より見た目が若く見えるその人は、見た目至上主義の人だった。
詳細は下記の拙著で記している。
ルックスの良さで若い頃、随分ちやほやされたその人は、年齢を重ねるにつれて精神のバランスを崩していった。
「自分は50代なのに30代に見える」というのが、その人の口癖だ。しかし客観的に見ると、とても30代には見えない。僕は一時期その人の身近で仕事をしていたが「なぜ実年齢よりも若く見られることに、ここまで固執するのだろう?」といつも不思議に感じていた。
その人が初対面の人に決まってする質問があった。
「私って何歳に見えますか?」である。こういうとき大半の人は配慮して、相手が求めている答えを伝える。半ば無理やり言わせた答えであっても「やっぱり自分は実年齢より若く見えるんだ!」と、当人はご満悦だった。
他者からの賞賛や評価へ極度に依存する人から学んだことがある。他人軸で生きると遅かれ早かれ行き詰まるということだった。
自分で自分を否定するのではなく、長所も短所もしっかり受け止めている人ほど自分軸を持っている。
ダメなところにもしっかり目を向けられている人ほど、自分自身を客観視できている。
どんな人間にも必ず価値がある。
しかし、その価値を受け取るのが上手い人もいれば苦手な人もいる。
あなたがあなたらしい人生を送る上で大切なことは、まずあなたがあなたの価値に気づくことである。
些細なことだっていい。
「私は自分のここが好き」など、細かなところも含めてピックアップしよう。そしてそれを積み重ねる。
「私は私でいい」と心底思えるようになれば、あなたの人生はよりよいものになるだろう。
他者からの評価は、自分を客観視するために必要である。
しかし「誰かから賞賛されたい」と外側からの声のみを求め続けた人の末路はいずれも哀れなものだ。他人からの見られ方に依存した人の中身は、どんどん空虚になっていく。
対照的に、自分軸を持てたあなたの未来はきっと明るいにちがいない。