HSPやINFJは「やっぱり上手くいかない…」のネガティブな確認行為から脱することで道が開ける
人間には、誰でも信念がある。
信念といえば力強い印象を受けるが、心理療法の一種「論理療法」で用いられるビリーフと呼ばれる信念は、その人が生育環境の中で培った価値観という意味合いが強い。
ポジティブなビリーフもあれば、ネガティブなビリーフもある。
「自分にはできない」「自分はどうせ失敗する」といったビリーフを持つと、ビリーフの確認のためにあえて失敗を選ぶようになる人も。
しかしビリーフは、誰でも変えられる。
歪んだ認知から発生したネガティブなビリーフを変えるには、自己対話がおすすめだ。
あなたが「できない理由」を度々見つけてしまうとしたら、まずは「できる理由」を探し出すキャラを自分の中にインストールしよう。
ポジティブなあなたとネガティブなあなたの自己対話の結果はどうなるだろう?
最初は、ネガティブ側が勝利する回数の方が多いかもしれない。
しかし本気で「自分を変えたい」という意思がある人は、その勝敗の比率がだんだんと変えていける。
「できない理由」探しに終始している自分と対峙するのは苦しい。
しかし、ほんの少しのできるを見つけられたあなたは必ず前に進める。
苦しい状態が続くと、つい一発逆転のような魔法を求めたくなるが、これは間違いなく罠である。
一瞬で全てが変わることなど、人生においてまずないのだ。
一気に形勢逆転を狙うのではなく、地道に積み重ね改善していくことが有効だ。
10回の自己対話で1勝9敗だったものを、だんだん2勝8敗、3勝7敗と変化させていく。
0勝10敗から1勝9敗に変えていくのは骨が折れるかもしれないが、0を1にできたときの感動はとてつもなく大きい。
自己対話のあとに必ず必要となるのが、これまでとっていなかった新しい行動をとること。
もしかしたら、今あなたが安心を覚える行動というのは、どこかでネガティブな結果につながっているものなのかもしれない。
だとしたら、それは無意識のうちにネガティブな結果を確認しているに過ぎないだろう。
そうではなくて「こうすれば、少しずつよくなるのでは?」とポジティブな推論を立てて実践する。
その行動は、あなたにとって怖さや不安を感じるもののはずである。なぜなら今までやってこなかったことを含んでいるのだから。
あなたが勇気を持って新しい行動をとれたとき、すでに内側で変化が起こり始めている。
その変化はわかりやすい形で目に見えるとは限らない。だがその積み重ねこそが、あなたの人生をより良いものにしてくれるはずだ。
気づけばネガティブな信念、ビリーフが変容し、あなた自身も変容しているだろう。
「自分を信頼して行動を少し変える」まずは、これだけを続けてほしい。
だまされたと思って、どうかやっていただきたい。
現状から外へ飛び出す勇気を持てたあなたは、以前よりももっと自分を愛せるようになっているだろう。