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HSPやINFJは「ケンカしていた自分と仲直りし『つながる』という感覚を大切にしよう」

若い頃の僕は劣等感の塊だった。それゆえ自分を大きく見せたがり、等身大の自分自身がちっとも見えていなかった。

人と会ったあと、家に帰りひとりになるとよく頭を抱えたものだ。

「なんで、あのときああいう発言をしたんだ?」「あの一言は余計だった」など『ひとり反省会』をして、ひたすら悶々とする。

そのときの心の中の状況を、具現化すると次のようになる。
まず自分を責めるもうひとりの僕が猛烈の自分自身を論破しようとする。この論破マンをいさめようとするキャラはおらず、独壇場だ。自分で自分を傷つけるわけだから、かなり自傷的である。

その後、独学で心理学を学び「自分の中にさまざまなキャラがいるのを認識するのが大事」というのを知った。

論破マンはずっと内側に存在し続けたのだが、僕はもうひとり「まあまあ、いいじゃないですか」と論破マンをなだめるキャラを作った。

論破マンは暴走をとめてほしいと彼自身も思っているのだが、一度走り出すと止まらないタイプだ。それゆえ自力でストップできない。彼にはブレーキがついていなかったのだ。

論破マンをいさめるキャラは「いさめる君」と呼ぶことにしよう。僕の中に「いさめる君」をインストールしたことで、論破マンが出てきても、そこまで自分を責め続けることはなくなった。

すぐにくよくよする「反省くん」もいたのだが、僕はこれを「内省くん」に書き換えた。落ち込むことが目的な「反省くん」と異なり、「内省くん」は客観的な事実を洗い出し、具体的な改善点を見つけ実践を促すドライなやつだ。

このように内側にいるキャラをどんどん定義し整理したことで、変化が生まれた。

「意外と自分の中に、愛情深いキャラがいるもんだな」と気づけた。そこから自分で自分に愛情を向けられるようになれたのだ。

この「自分とつながり温もりを感じる」という感覚は非常に重要である。

読んでいただいている方の中には「つながりや温もりがほしいけど、今の環境ではそれを得るのが難しい」とお悩みの方がいらっしゃるかもしれない。

あなたにはまず「あなた自身としっかりつながる」という感覚を大事にしていただきたい。

つながりを感じられた人の心は満たされ、必ず活力が生まれる。

分断されやすい今の社会の中で暮らす人々は孤立感を覚え「なにもかもやりたくない」と塞ぎ込みやすい。

もしかしたら今の時代、行動力の発端になるのは「私は私としっかりつながっている」という実感なのかもしれない。

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