理想化&こき下ろし「浅倉南好きへ容赦ない鉄槌!?」「あの女は大嫌い‼」
先日投稿した記事で、愛着の傷について少し触れました。
そして少し前に投稿した記事では、防衛機制の転移について書きました。
これら2記事と重なる内容を、マッチョな心理カウンセラー「はもしょー」こと橋本翔太さんの動画で語られていたので、紹介させていただきます。
橋本さんのように心理系の情報を発信していると、「この人は私のことを全部わかってくれる!」と理想化された後、「思っていた人と全然違うじゃないの。嘘つき!」と罵詈雑言を浴びせられる機会が多いそうです。
目まぐるしい、この心の動きは「理想化」「こき下ろし」と呼びます。
これらは防衛機制の「スプリッティング(分裂)」に該当。
「スプリッティング」は原始的な防衛機制です。
「スプリッティング」は「2つに割れる」という意味を持ちます。
ネガティブな面を見たときに「これ無理!」と感じて、心が幼児のように退行して起こるのが「スプリッティング」。
元来、人間は多面的な生き物です。
しかし何かの拍子に退行すると、人を肯定的側面と否定的側面を併せ持つ複雑な存在だと捉えられなくなるのです。
どんな自分の願いを満たしてくれる相手や状況を「善なるもの」と捉え、反対に自分の願いを満たしてくれない相手や状況を「悪なるもの」と白か黒かの極端な捉え方をします。
二分割思考と呼ばれるものですね。
複雑な対象をシンプルな一面的見方をすることで心を守ろうとする作用。それが、「スプリッティング」の「理想化」と「こき下ろし(脱価値化)」なのです。
こき下ろし(脱価値化)のダメージ
「こき下ろし」は、「脱価値化(devaluation)」とも表現され「相手の価値を徹底的に否定する」を指します。
不安定な愛着スタイルを持つ方が、「理想化」「こき下ろし」を起こしやすいと言われています。
橋本さんとは比べ物にならないほど少ないですが、僕もこの「こき下ろし」を何度か経験したことがあり、これは何度やられても、めちゃくちゃ傷つくんですね。
「徹底的に否定する」というのは、本当にその通りで「相手を亡き者にしてやろう!」くらいの迫力で、怒りを向けられた際の精神的ダメージはかなりのものでした。
「こき下ろし」は、こちらが予期せぬタイミングで起きることがほとんど。
不意打ちのため防御しておらず、ゆえに大きなダメージを負います。
「こき下ろし」をする人は、決まって尋常ならざる怒りを表出していました。
今回は、「理想化」された後に、「こき下ろし」を受けた僕の体験を書かせていただきましょう。
浅倉南好きの男性が許せない女性
15年ほど前のことでした。
スタエフやvoicyなどが登場する以前の話です。
当時、無料で配信できるネットラジオなるものがありまして、面白そうだったので僕は友人と「一丁やってみっか!」と軽い気持ちでネトラジをスタートさせました。
聞いてくれるのは友人、知人の身内くらい。アクセスも毎度、20回~30回ほど。
知り合って間もない女性の知人のKさんが、僕らのネトラジを「面白そう!」と言って毎回、熱心に聞いてくれるようになったのです。
Kさんから送られてきたメールには「これこそ私が求めていたラジオ!」「こんな素晴らしい内容は聴いたことがない!」と書かれており、絶賛の嵐。
褒められると悪い気はしないですが、さすがに「我々のうだうだトークが、そんなに褒められる内容かいな…!?」と違和感を覚えていました。
信頼関係が構築されていない状況で、大絶賛してくる人って、極端な振れ幅を持っているということなので、少し怖いところがあります。
確か10回くらい目の収録だったと思います。そのときは「好きなアニメのキャラ」というテーマでトークしました。
僕はあだち充さんの『タッチ』が大好きでして、10代の頃、浅倉南ファンでした。
ネットラジオの放送中に「かつて浅倉南に恋焦がれたことがある」と、真に恥ずかしい告白をしたのですが、その放送を聞いたKさんから電話が掛かってきました。
「急用かな…?」と僕がスマホに出ると、Kさんは次のようにまくしたてました。
「あなたが浅倉南好きとは知らなかった。わかってる? あいつは女の敵よ。見損なった。もう二度とネットラジオ聞かないから!」と一方的に電話を切られました。
僕は「えええ~~…浅倉南好きって言っただけで、こんなキレられる!?」「ただの趣味言うただけやのに、意味わからん…」と困惑。
Kさんの知人から後で教えてもらったのですが、彼女の対人関係はジェットコースターのようで、誰かを大絶賛した後、罵倒をすることを、ずっと繰り返しているそうです。
「こんなこと続けられちゃ、かなわん」と、僕はKさんとはその後、会わないようにしました。
動画内で橋本さんがおっしゃっているように、Kさんも人間関係のリセットを繰り返しておられたようです。
ちなみに、男性人気が高い浅倉南ですが「あいつ嫌い。あざといし、けしからん!」と嫌悪する女性は少なくない様子。
漫画は理想の異性を描くものなので、理想を詰め込みすぎると同性からは「なんか、あいつ気に入らん」となるのかもしれません。
ちなみに、僕はいとうあさこさん演じるの浅倉南も好きですよ。
なお「浅倉南の倒し方」は、下記の動画で武井壮さんが語ってくれていますので、興味を持たれた方はどうぞ!
1分ほどの短い動画ですが、溜飲が下がりスッキリするかも?笑
今回は、「理想化」と「こき下ろし(脱価値化)」について記しました。