HSPやINFJが「自分に優しい解釈」を身につけることで、やがて慈愛が生まれる理由
人間はどのような解釈をするかで、幸せにもなれれば不幸にもなれる。
そして事実は変えられないが、解釈は変えられる。
おおまかにわけると事実の解釈は、ふたつある。
・自分に厳しい解釈
・自分に優しい解釈
である。
解釈には、その人の根っこに流れる無意識が大きく関与する。無意識下で「自分をどう捉えているか?」こそが重要だ。
自分をいじめたい人は自分に厳しい解釈をするし、自分を大切に思えている人は自分に優しい解釈をする。
ここを理解するだけで、かなり変わる。
「私はダメだ」と責め続けている人は、責めることで安心を得ている。責める行為が癖づいているため、自分で自分をいじめながら痛みを感じつつも、どこかそこに心地よさを覚える。傍からみるとマゾヒストに映るかもしれない。
大事なのは、自分に対するイメージである。
「私はかけがえのない存在」と思えたなら、自分いじめはピタリと止まる。なぜなら「大切なものは大切に扱いたい」と感じるのが人間の心理だから。
自分に優しい解釈は、まず自己イメージを整えることから始まる。
もしあなたが自分自身を蔑みやすいのなら「自己イメージをどう捉えているか?」を言葉にしよう。
これは潜在意識を顕在化させる行為だ。
そこでもし攻撃的な言葉があふれ出るなら「あなたはあなたを許せない」と捉えていることになる。
「何がどのように許せないのか?」「なぜ許せないのか?」自己対話をして腹落ちさせる。
いつも怒りを感じているのは案外表層の問題で、深層には成育環境で持たざるをえなかった悲しみがあるかもしれない。
恐らくだが、すぐに問題は解決しない。しかし逃げずに自己対話を重ねることで「そこまで自分を責める理由がない」ということに、あなたは気づくはずだ。
つまり、あなたがあなたを責める根拠など、実は最初からなかった。
ここに気づけると、どんどん自分に優しい解釈を取り入れられる。優しい解釈をするのには、最初勇気がいる。しかし一度でも、優しい解釈を選択できたあなたは「こういう選択肢があったのか!?」と気づけるはずだ。そして「なぜ自分は、自分いじめばかり続けてきたのか?」と不思議に思う。
実は自分を労わるより自分をいじめる方が簡単だ。
あなたは自己イメージの影響で、たまたま最初に簡単な選択をしたに過ぎない。
自己イメージを「優しくしてもいい自分」「掛けがえのない自分」へと変えていく最初のステップは、これまで癖づいた「あなたがあなたを傷つける選択」をとらないことだ。
地道に「自分をいたわる」「自分をほめる」を続けていると、やがてあなたは自分の価値を受け取れるようになる。
これは雫の一滴をぽたりぽたりと垂らし続け、容器を満たすような行為なので、かなり時間がかかる。時間はかかるが腰を据えて取り組んでみる価値はある。
ただし自分に優しい解釈を選び続けることで、あなたの人生は必ず豊かなものになるだろう。
歪な自己愛ではなく、慈愛の心を育もう。
まず自身に厳しい解釈を取り続けてきたことに気づく。気づけたら次に自身に優しい解釈を取り入れる。そして優しい解釈を習慣化させる。
これらのステップを着実に踏むことで、あなたは自己イメージをさらに高められる。
自己イメージを高められると、本当の自信が生まれる。そうなれば、あなたは自他に優しくできる、なおさら魅力的な人間になれるにちがいない。