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愛したい生きていたいと香り水.スピリチュアルな魔法の発露.願いは叶った…

【4】愛したい生きていたいと香り水.スピリチュアルな魔法の発露.願いは叶った…

幼少より病弱、そしてネグレクトされて育った私にとって、用意された肉体や環境は重い陰の世界でした。一方、神秘・魔法・想像・創造といった「不可視、或いはこれから結晶化してゆくエネルギー」はまばゆい陽の世界でした。

6歳を迎える頃には、意識的に陽のエネルギーを温め、日常生活で用いることを覚えていました。

急激に冷え込んだあの秋のこと。体育の時間を終えた私たちは教室で私服に着替えます。朝から気温が低かったため皆は厚着していますが、私は夏の下着とスカート、白のカットソーにアイボリーのカーディガンのみ。

皆が着込む中、私はカーディガンのボタンを1つ1つ丁寧に留めてゆきます。普通のペースでは皆より早く着替えが終わってしまいますから。焦らないで、1つ留める毎に温もりが満ちてゆくイメージ。

その日の下校時、私の目の前に、枯れ葉がくるりくるりと螺旋を描く様に舞い降りてきました。こんなときは、落ち葉の妖精さんが近くにいるのです。

ー わぁ。今日は、ラッキー!

妖精さんの姿形は現れていなくて構いません。「見ようとしないから逃げないでね」と語りかけます。

目に見えるものが全てではないということ。魔法は、自然の中、宇宙の中、そして心の中に。誰かや何かを盲信することとは異なるスピリチュアリティ。

それは幼き私の根底にあった「生きていけますように」といった、只々真っ直ぐな願いを支えてくれていました。

現実というものから押されてしまいそうになる負の烙印よりも遥かに大きな浄化力と光を持つ心の魔法に、私はいつでも守られていたのです。

帰宅するとまだドアには鍵が閉められていて、私は中に入れません。大丈夫、今日はラッキーだから何かいいことがあるはずと、庭をぐるりと回ります。朝顔と紫露草と白粉花がまだ僅かに残っているけれど、この寒さでもう終わるだろうと予感しました。

ーそうだ、明日はお休みだから、あれを作ろう。

カラフルな花びらで作ったポプリを朝露に浸し、フルーツの香り玉とバニラエッセンスで香り付けします。それは魔法の香り水。私の一番の願いを込めて。

「大人になっても生きていて、愛し愛されたい。新しい家族と暮らせますように」

その願いは現在叶っています。ね、空海先生。どうでしょうか。

Special thanks

幼少時代から惹かれていた神秘の世界ですが、当時の友人とは殆どその話をしませんでした。大人になってお話出来るなんて嬉しいです。ご縁に心より感謝いたします。

■星マリアさん『妖精さんのサプライズ』

■bun★jacさん『小鳥と妖精』

私も、bun★jacさんの作品のように、このマガジンはしばらく寝かせていました。長い下書きを1000字程度で区切り投稿していますが、1話ずつでも軽くお読みいただけるようにしています(修正していくプロセスで物語に矛盾が出て来そうですが)。ゆるーく続きます。

沢山のフィードバック、本当にありがとうございます!現在、こちらのコメント欄はお休みしていますが、Twitterの方に週2〜3日位います。

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