超HSP。超HSC（ひといちばい敏感な子供）だった。本音と役割分担🩰

HSC（ひといちばい敏感な子供）。木かセクシーダンスか

私は幼稚園児の頃、お遊戯会で「木」の役をしたかった。

木の役は、なんと台詞が１つも無いのである。しかも、舞台の後方で木が描かれた段ボールを持つだけ。

私は「木」の役になりたくて手を挙げた。とても敏感で内向的な子（HSC）だったから、進んで挙手すること自体が珍しかったが、これは立候補しない訳にいかない。

結果、木の役、即決！やった～！嬉しくて堪らなかった。

目立つ役をやりたい子たちが、じゃんけんで役を奪い合っている。

うわぁ、そうかそれが多数派なんだな～。まあ、被らなくて良いわ、私は目立ちたくないもの。

実際、お遊戯会の練習が始まったときも快適だった。

「木」を持つことで、観客から顔を隠せることにも気付いた。うーん、最高よ！

だけど、その喜びも、長くは続かなかった・・・。

お遊戯会は、ダンスチームと演劇チームに分かれていたのだが、「ダンス」のメンバーである〇〇ちゃんが、顔をくしゃくしゃにして泣いている。場がざわつく。

先生がこちらに私に近付いてくる。嫌な予感しかない。

先生「ゆりちゃん、木の役、〇〇ちゃんと変わってあげてくれない？お願い」

お友達「〇〇ちゃん、ダンス覚えきれないって！」

えええ・・えぇ・・・。

しかも、そのダンスはセクシーなものだった。煽情的にすら見える。（大きくなり写真を見て苦しんだ）

「木の役からダンスに変わるのは、ほんとうに、いやだ！！」

ハッキリ、そう思った。でも大人しくて真面目ちゃんの私は口にしない。

なぜなら〇〇ちゃんは、明らかにダンスに向いていなかったから。私よりも更に。

致し方ない。真面目だった私は真面目に踊った。全く似合っていない。

当時は言語化できていないけど、屈辱に似た何かを感じていた。（虐待サバイバーです）

隣で「歌手になりたい」という夢を持つ女の子が堂々と艶やかに踊る。うん、合ってる。

「そうそう、こういう人達だけ踊ればいいのに」。そうしたら平和だ。人数合わせは御免被りたい。

私は木の役が向いている。私は木の役が好きだ。私はこのダンスは嫌いだ！（そのダンスが駄目、とかではなく。ちゃんと〈私は〉って分かってる）

セクシーダンスの最中は、終始、罰ゲームでもさせられているようなうんざりした気分だったし、何年も後味が悪い思い出として残っていた。

そして私は大きくなり、生きていく過程で、いわゆる「ダンス派」の人たちに「本当はダンスがしたいんでしょ？遠慮してないで舞台に立って！開放しなよ」と言われてきた。

私は気持ちを上手く伝えきれずに「うん、そうかも」と無理して「ダンス」を踊ったこともある。

だけどもやっぱり私は木の役が好きだった。確かに木は少数派かもしれないけど。ダンス派への否定とは違う。役割分担なのだ。

今、改めて自分に問いかける。

木の役と、セクシーダンス、どちらがしたいか？

*

*

*

木の役！

あれれ、でも今ならセクシーダンスも楽しいかも。（体力と気力が有り余っている時にね）

【追記】オンニ達やルセラちゃん達に出会って、あのように美しく踊れたらと、うっとりする。ま、まさかダンス派になっていた？笑

大人になったHSP

大人になったHSPの私。木の役だったら、マインドフルネス（瞑想）をしていたいな、ヨガのポーズを時々織り交ぜながら、なんて想像する。バレエいい。（あれ、ダンス？）

ダンスも実際、血行が良くなるので気持ち良い。時々無性に踊りたくなるし、ルームシューズはバレエシューズだ🩰

子供の頃よりも20代の頃よりも、今の方が生きやすくなった。「不快」を感じる幅が昔よりは狭くなったみたい。

だけど必ずしも「セクシーダンス」のほうが「魂の開放」とは限らない。ずっと木でも本当に心地よい人もいるだろう。

大人になった私達HSPは、

「木がいい」と言える勇気を持つ。
ダンスに喜びを見出す。
別の役を打診する。
構成人数を変えてもらう。
じきに終わる行事だから淡々とこなす。笑

など、色々選択肢がある。

無理なく、それぞれの個性を活かせる人生となるよう、セラピストは柔軟でありたい。

ちなみにあなたは「木」の役と「セクシーダンス」、どちらを選ぶだろう。

ー後日談ー

その後、夢の中で仲間が、ダンスなら踊りますよと立候補してくれました！時を超えてセクシー女神の降臨です。ありがとうございます。いつかダンスコラボ出来たらなんて、にやけてしまいます。

何となく引っかかっている過去の出来事も、不思議な癒されかたを待っているかもしれませんね。

・実話のため、後日マガジン内に閉じさせていただきますね。
・コメント欄はお休みをいただいています🍀