『【Kaigo】と【作業療法】~家で出来ないことを晴れる家で~』
自宅でできないこと
一人でできないこと
昔やっていたこと
今もやりたいけどできないこと
それを【Kaigo】や【作業療法】の場面では行える。
もともと農家育ちで漁師の家庭に入った方
いろんな知識をお持ちで自宅ではトマトやきゅうりなど自分の家族だけでは食べきることができない量を作り育て、
近所の方と繋がり、その地域の中で生活されていた。
今現在、脳血管障害により介助なしでの移動は困難だが自分の思いや考えていることははっきりと伝えることができる。
だが、後遺症により発声時に嗄声となってしまい、かつ難聴のため人と喋るのは好きだが、少し寡黙なことが多くなっていた。
日常生活には困らない程度だが、肩の重だるさや倦怠感がみられていた。
その方を今回はデイのお庭に連れ出した。
デイのお庭にある菜園に興味があり、たびたび声をかけてくれていた。
その方の興味関心は「今ここにある」と思い、一緒に外に出た。
集団だけでなく個別でかかわれる醍醐味を感じた時間だった。
生まれた農家時代のこと
嫁いだ漁師の家庭でのこと
自宅で菜園をはじめて食べきれないほどの量を作っていたこと
今の暮らしについて
集団の中ではレクにも参加するし、創作活動など没頭し行われている方・・・
その方が今欲しているものを察し、一緒に味わう時間も今後大切だとあらためて感じた。
そして肩の痛みを忘れるほど枝葉を夢中で探し、切ってくれていた。
『心が動けば体も動く。』
って、こういうことだよな。って思った。
今はこのデイという環境の中で、この方の役割や今までの生活が活きる社会だと思った。
今度は、トマト料理を作りながら、そして味わいながら色んな話を聞かせていただきたいと思う。
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