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読んだ本(2024年10月上旬)

10月上旬の読了本。
「地域モビリティの再構築」は半分仕事なのだが、内容を追い過ぎて中々読み進められない。文学作品がないのは偶然。


電通マンぼろぼろ日記 / 福永耕太郎

修業時代、ビッグプロジェクト、クライアント…。日本の広告代理店の中でも群を抜いて巨大であり、大きな影響力を持っている電通に長く勤務してきた著者が、就職サイトには絶対に載せられない、その内幕を暴露する。

長期に図書館に予約を入れていたのが回ってきた。タイミング悪いな。
三五館シンシャの日記シリーズ。
安定の業界暴露なんだけど、仕事一筋で昭和的な感じが(著者は'60年代生まれなので仕方ないが)痛々しい。自分の世代(第二次ベビーブーム世代)あたりが家庭を顧みるかどうかの端境期らしいので、手遅れかもしれないが家庭も顧みなければと少し思った。
まあ電通はこの体質だとパワハラ自殺とかあってもおかしくないよね、という内容だ。本の中にも時々自殺あるけど会社がうまくもみ消しているというような事が書いてある。

地域モビリティの再構築 / 家田仁・小嶋光信

コロナ禍で更なる危機に瀕している地域公共交通。地域公共交通を、人々の日常的な移動を担保する「地域モビリティ」としてあらためて捉えなおし、現状の課題を整理したうえで、その再構築に向けた論点と方向性、方策を示す。

6冊借りたもののうちの4冊目。(とはいえ、あいだに上記日記シリーズや「成瀬は天下を~」を挟んでいたりするので23日間で6冊よりもオーバーペースで読まなければいけない)
半分仕事で読んでいる本。
タイトルは再構築となっているが、内容的には再構築よりも再構築に向けて「現状を分析」した内容になっている。
名大の先生が「官僚たちは現場をわかってねぇ(意訳)。」と愚痴っているのが印象的。

ホームレス女子大生川を下る / 佐藤ジョアナ玲子

女子大生が住所不定のホームレスになりながら、傷だらけの古いカヤックに乗ってミシシッピ川を3000キロ下り、単独でネブラスカ州からメキシコ湾を目指す。笑いと困窮の川下りの全貌を、写真を交え綴ったノンフィクション。

6冊借りたものの5冊目。読みたい本のリストに入れたのは市立図書館の新資料案内に出てきてたからだったと思う。
アパートの更新ができなくてホームレスになった日本人留学生が家がなくなったことをきっかけにカヤックで(支流のミズーリ川から)ミシシッピ川を下ってメキシコ湾まで旅する話。
日本の川だと堰とかあってやれそうにないし、テント泊しながらだと職質されたり色々ありそうなのだがそれを許容してしまうのはやはりアメリカのおおらかさなのかと思う。拳銃を持っている人がいるから日本より(犯罪危機管理的な意味で)怖いけど。
著者はその後もドナウ川とかアマゾン川とか川を旅する旅人として活動しているようだが、川下りだけでなく登山もやる根っからのアウトドア人。

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