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読んだ本(2024年6月前半)

積読消化月間開催中


バターが買えない不都合な真実 / 山下一仁

積読消化。
2013年のバター不足を例にあげて、不足の原因は生乳不足ではなく日本の農業や政策にあるということを解き明かしていく内容。
筆者は元農水官僚で色々な統計や貿易問題や生産上の問題(バターを作ると副産物として脱脂粉乳ができるが、需要はそれぞれ異なるなど)を説明しながら、政治家対官僚の視点も含めて検討している。
当時マスコミが報じた「加工品向けの価格が安いので生産者側がバター向けに卸さない。」というのは間違いであるということを色々な事実をふまえて説明している。(実際は補助金がでるので加工向け価格として安売りする分は補填される)
日本の官僚が複雑怪奇な仕組みを構築していく様と、マスコミが本当の理由を理解せずに分かりやすいが誤った説明を垂れ流しているのがわかる本。

ナイチンゲールの沈黙 上 / 海堂尊

積読消化ではあるがあまり長い期間積んでない。
チームバチスタシリーズは「チームバチスタの栄光」のみ読んで続きを半年以上読んでいなかった。とりあえずシリーズで潰していこうということで読み始める。
一作目とかわらず海堂作品は読みやすいし、前作読んでからかなり間が空いているのだが、スっと世界観に入っていけるのはこのシリーズの特徴か。そのあたりはよくわからないが一気に読めて下巻へ移行した。

ナイチンゲールの沈黙 下 / 海堂尊

下巻になってやっと白鳥がでてきて、このシリーズらしくなってきた。
トリックや謎解きは驚きやどんでん返しもなく、大方の予想通りの流れとなるが、人間ドラマとしては良い感じ。

なんでも作れるホットプレートレシピ / ほっとぷれ子

ホットプレートの活用の幅と週末料理のレシピの幅を広げようと図書館で借りてみた本。いまいちピンとこなかったというのが正直なところ。

ジェネラルルージュの凱旋 上 / 海堂尊

ナイチンゲールの沈黙と同じ時間軸の作品ということで、間を置かずにさっそく読み始めた。「ああ、この時前作でこう書いてあったのはこういうことか。」という感じで純粋に物語を楽しむ以外にも愉しみ方がある本。

ようこそ、ヒュナム洞書店へ / ファン・ボルム

2024年本屋大賞の翻訳小説部門一位になったあと、読者の感想を見てみるとなかなか面白そうだったので図書館に予約をいれたがようやく順番がきた。
あたま2/3くらいほんわか話がすすんで、いい話なんだけどなんかぼんやりすすんでいく、自分にとっては苦手な分野か?と思いながら読む。
しかし最後の1/3で伏線回収しつつドラマもグッと動くので良い感じ。韓国が日本以上に学歴社会化・競争社会化していっている様子とほんわか書店内の対比が面白い。

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