見出し画像

短歌 午後のにらめっこ 9首

海原に目を輝かす君を見て沈めた言葉が今日のトレンド

花の香を風にだけ乗せ眺めればハトの軌道に一喜一憂

五年ぶり地下より出でた古本屋、赤い鳥居と大木の根に

脳内の不安が糧の影を討ち必ず君とコーヒーを飲む

良くしたい ふとしたときに記憶からこぼれるようにきこえる声を

ゲバ棒も無数の合否も知っているクスノキの下、ぼくらは出逢う

「災のあと、学内カフェで初対面、さらにすぐ来た総長カレーが」

パソコンを指す青年の隣席で水星人と午後のにらめっこ

輪唱のように上下すカフェオレとレモネードならもう大丈夫

いいなと思ったら応援しよう!

Haruki-UC
いつもありがとうございます。 スキやコメントなども残して頂けると喜びまーす。 Twitterにもよくいる模様 → https://twitter.com/sora_haru_ki