短歌「村人Cのようなリピート」 11首
友情と努力を謳う主人公がぶっ飛ばす悪とともに消ゆ我
どの駅のどのホームから飛び乗れど奇跡は起きぬ定時運行
その歌手は知らないけれど「十代のカリスマ」と呼ぶテレビがきらい
「若いから苦労を知らず無知である」村人Cのようなリピート
選べずに蜘蛛が巣を張り選ばれず誰かへ叩きつけた「選ぶな」
「ゆとりは馬鹿」「絶対こうするべきだから」あなたの言葉あなたの世界
ぎちぎちに火薬抱える人だらけ火花散るたび炎上してく
十字架の重みがヒトを走らせる誰もが否認している虜囚
剥き出しの傷だけに咲く青い花だけに安らぐ手負いの小鳥
だれの敵だれの味方か定まればあとは真っすぐ歩いてくだけ
歩を止めた走者の頬の一滴が為した川へと流す灯籠
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