見出し画像

いつ・どこからでも根っこの価値観が合う人達と出会えるEdTechで《素直さ》を授ける

12年ほど人材育成や組織開発に関わり、
独立後8年ほどキャリア教育にも関わってきた。
ヒトの可能性が《拓いていく環境/潰されてしまう環境》、
この差はどこにあるのか?長年紐解いてきた。
 
結果、組織でも家庭でも学校でもそれは共通していることに気づいた。
それは何か。

シンプルに2つあって
・多様な価値観を認め合える環境
・各々の人の良さを引き出し合える関係性

そうすると伸び伸びと自分自身を発揮し、進んでいくことができる。
 
しかし、私が仕事において触れてきた教育現場は必ずしもそういった環境が整っているわけではなかった。
✔︎田舎に行けば、同質化したコミュニティにおいて、自分と同じような趣味や関心や価値観の友人に会う機会すらなく、孤立してしまう学生達もいた。
✔︎都会でも、学校内の周りの人達と合わず自分の自信を喪失していく学生、馴染めずに不登校になってしまう学生、自分の居場所がわからず殻を閉ざしてしまう学生に山のように出会った。
✔︎本来環境なんて皆偏りがあるというのに、それを知らずまま、学校という環境で周りとの比較をし続けては自己肯定感を失っていく数多の学生達。
・・・みんな、素直になれなくて苦しんでいた。 

誰しも本当は素直になりたい

ご多分に漏れず、幼少期の私も素直になれずにもがいていた。
家の環境も息苦しい、学校がもっと振る舞い方が分からなくて、気がつくとみるみる内向的になっていた。ますます周囲との距離感が掴めなくなって、何となく周囲にリアクションを合わせては、まやかしの自分でそつなく遣り過ごす日々。自分だけが地に足がつけられず、ひとり浮遊して漂い続けているような毎日だった。安らぐ居場所なんて殆ど知らなかった。

これは自分だけの体験なのかと当時思っていたけれど、大人になって仕事柄様々な人の体験談を聴くうちに、そうではないと分かってきた。

本当は素直な自分のままで友人たちと語り合い、楽しく過ごしたいはずなのにいったん殻を作ってしまうと、誰かがその扉を開いてくれないと、鉄のように重いその扉は、簡単には開いてはくれなくなってゆく。
そんな状態で何十年も蓄積したまやかしの自分を、自分ではもうどうにも出来ないまま踠いている人達に何百人と会ってきた。

幸い私は気心の許せる友人を見つけ、心を開いていくことが出来たのだけれど、人材支援の仕事を通じて、どうやら日本においては
「慢性的に」
大人も子供も素直になれずに苦しんでいることが見えてきた。

自己肯定感・自己効力感の低さや、こどもたちの孤立は、
周囲に理解者がいないこと。
そこから始まっているのだなとハッキリ認識した。
 

この現状をどうにか、ひっくり返さなければ!!

多様な理解者は一体どこに?

本来多様な好奇心や関心をもった子どもたちを受け止める、
または、かすかな自尊心を傷つけずに背中を押す、
多様な理解者がいる環境は、どうしたら作れるのだろうかと考え始めた。
ちょっと環境をずらせば、多様な生き方に触れることは日本の中であっても可能だ。それでも、環境を自らの意思でずらせない子どもたちは、理解者と出会う術が無い。ならば、しっかりその機会が作れるプラットフォームを、教育のスタンダードにしたい。

そんなことを考え始めたのは、もうかれこれ5,6年前ぐらいの話だ。

構想が出来上がってから、幾度となく仕掛かっては頓挫、仕掛かっては頓挫を繰り返し、プロジェクトは暗礁に乗り上げていた。
こんな、のらりくらりと亀の歩みでは、
日本を学校現場を変えるなど夢のまた夢・・・・・。
頭を抱えながらも、月日は過ぎていった。

固定観念やピアプレッシャーの強い日本において、
見えないバイアスに阻まれて、投げやりになってしまったり、身動きが取れなくなっている子どもたちに手を差し伸べる手段は無いのか。


そんな疑問を抱きながら、必死に自ら子どもたちと
その背中を押し可能性を信じる人達を繋ぎ続ける仕事を続けていた。
1人で繋ぐには限界があるし、これでは「モグラ叩き」状態で
永遠に教育現場のアップデートには繋がらない。

私は焦っていた。
一刻も早く、VUCA時代が加速する前にこの構想を形にしないと。。

そうこうするうちに、結婚妊娠出産世界一周…と怒涛の日々は過ぎていき、
子連れ世界一周旅から帰国後、コロナ騒動が起きた。

加速するVUCA時代に分断が進む子どもたちの世界

コロナによって、何が変わったのか。
まず圧倒的に時代の変化のスピードが押し上げられ、
今更こぞって皆オンライン化に躍起になっている。
VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)の時代への流れは何も今に始まった話ではないが、それが一気に加速しているのは事実。
 
加速するとどうなる?が具体的にイメージが湧かない人達もいるかもしれないが、「時速20kmで走っていた馬が突然時速100kmになったら、そこに乗り続けられますか?」という話と同じだ。

酷な事実ではあるけれど、振り落とされてしまう人達とうまく潮流に乗り続けられる人達とパキっと分かれていくのが今の時代。

当然、二極化も加速する。
 
人間の脳は、基本的に経験に縛られているので、そんな突然の変化に性質上強くは無い。けれども、しなやかに順応する経験をこれまでもしてきた人達は、こういった不確実性の高い社会にもとても強い。
これを「GROWTH MINDSET」というのだが、まさに若い子どもたちの脳の状態が初期設定としてはしなやかで順応性が高いのは誰しも想像できる事実ですよね。つまり、脳自体のアンチエイジングをしている人達は新しい時代にも、子どもたち同様にしなやかに自らの可能性を切り拓いていける。
美容のアンチエイジングなんかよりも、はるかに重要ではないだろうか。

少し話が逸れてしまったのだが、そうした時代において、
子どもたちの環境に何が必要だろうか。
立ち戻ると冒頭に挙げた、多様さを置き去りに素直さを失った子どもたちの量産も、放置していれば大人の世界の二極化に比例して加速するというのも想像に堅くないはずだ。

もう一つ、重要な視点があると考えている。
それはネット社会を取り巻くフィルターバブルの存在だ。

フィルターバブル (filter bubble) とは、「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること。(ウィキペディアより)

コロナ禍でインターネットへの依存度が高い社会が構成された結果、益々、ネット企業は儲かるわけだが、その裏側で着々と人々の視野狭窄を助長している。それに大人ですら殆ど無自覚に使っている人すらいるのが今。

子どもたちはどうだろうか?自らの興味から生じる情報バイアスに気付き、そこを自分で断ち切る術を持ち合わせているだろうか?答えは、否。

それはそれは、恐ろしい世界の始まり。。

自ら選択したチャンネルやその他SNSからのあらゆる情報は、他の世界とは分断されていく。そうした狭い世界で生きるうちに静かにフィルターバブルに支配され、気付いた時にはバイアスまみれの単眼的発想とFIXED MINDSETがこびりついた子どもたちが育っていってしまうというディストピアが、いとも簡単に作り上げられてしまうのである。

そうならぬ前に、一刻も早く、
私は、最悪のシナリオを最高のシナリオへと塗り替えたい。

考え抜かれたEdTechを今こそ

そんな理由で、私はどんなEdTechよりもまず一番に【LifeDesign】のEdTechを創ることを実現したいと考えている。

こちらのnoteにもわかりやすく纏められているので、直近のEdTech市場の国内外カオスマップをまず見て貰いたい。現況、ほぼオンライン学習サービス系か教室学校運営支援系か学習管理系しかなく、何故か日本の教育において最も手薄な【LifeDesign】という領域が、ICT教育が叫ばれる中で完全放置されているのが良くわかる。

【LifeDesign】領域と言えば、数人の先輩社会人を呼ぶだけのキャリア授業や進路選択の為のガイダンスやキャリア相談に終始し、一向に子どもたちの視野は広がらず、思い込みは崩せないまま。そんな学校現場もまだ数多く存在しているのです。

見出しに「考え抜かれたEdTech」と書いたのは、
あまり深く考えもせずに構築されてしまったキャリア関連のシステムが広まる事を個人的に危惧しているから。

根底にあるフィロソフィーを間違えると、取り返しのつかないことになる。

だからこそ、私は沢山の人達を巻き込みながら、
本当に、VUCA時代を生きていく子どもたちにとって当たり前に必要な、《素直さ》《しなやかさ》の為になるEdTechを生み出したい。

想い溢れすぎて、超長文になってしまったけれど、そんな願いをもって、
このプロジェクトを推進していく為のグループを創りました。
【EdTech × Life Design を考える】

構想の全容や詳細は、このグループ内にて発信していきますが、
私の全てのこれまでの知見と経験を詰め込んで、この構想を現実にしていきます。

このEdTechが実現したら、子どもたちにとって様々な変化が起こるはず!
✔︎小さな頃から、学校のことも家庭のことも、生活全てが経験となって自分の未来に繋がるということが見えてくる
✔︎人生の岐路に立ったとき、いつでも立ち戻れるマイデータがあり、慌てて自己分析をしなくても、自分の軌跡が見える化できていて進路決定に役立てることが出来る
✔︎たとえ自己肯定感や自己効力感を傷つけられる出来事があったとしても、そこからのリフレーミングをしながら、体験を自分の糧と出来る
✔︎自分自身にとって大切にする価値観が見えてきたとき、それを分かち合える人達やシンパシーを感じる生き様をストックできる
✔︎必要に応じて、双方合意がとれれば、コンタクトも出来、未来への解像度が上がる


そんな未来を想像すると、本当にワクワクしてきます。

もし、この記事を読んで、私の想いに共感してくださる方々がいたら、是非この壮大なプロジェクトご一緒しましょう!!どなたでもご参加可能です。

欲しい・創りたい未来が無いのなら、創ればいい

少しずつこのプロジェクトも賛同者が増えてきて、
輪郭が見え、動き始めました。

過去の頓挫経験を活かしながら、一歩一歩前へ進んで、
皆でここに書かれた未来が現実になる日を分かち合いたい。

この【LifeDesign】の為のEdTechサービスが、
いつ・どこからでもアクセス可能になり、どんな環境で育つ子どもたちにも当たり前に使えるインフラとなるように願って。

温かいあなたからのサポートは、 しなやかな社会創りに循環・還元していきます!! 良かったら他SNSでも繋がってください。 https://lit.link/hrks95