右人差し指1本でパソコンを触っていた私がwebマーケティングの会社を選んだ理由
タイピングなんて必要ないよね。ネットで買い物なんて一生しない。
授業中は目の前に並ぶアルファベットを2〜3周見回して、必死に右人差し指を動かす。
こんな私だったが、現在webマーケティングの会社に勤めている。もちろん両手で、キーボードを見ることなくカタカタと音を立てて。
きっと右人差し指も驚いているだろう。今までお疲れ様 笑
さて、こんな私がなぜwebマーケティングの会社を選んだのか。
全てのはじまりはフィンランド
ボランティア、学校イベント、気になる講義、ライブ、多種類のバイト。大学時代は勉強も遊びも、何でもやりたいことをやりまくった。気になることに片っ端から顔を出していた私は、学校で行われた海外プログラムの説明会にも参加。あいにく海外に興味のある友だちがいなかったので、教室の隅に1人で座った。
長い長い説明を片耳に資料をパラパラ・・・
『 就業体験インターンシップ in フィンランド 』
私にとって最高のプログラム!心が躍った。
建物がおしゃれ、北欧デザインが可愛い、ムーミンの生まれ故郷、サンタさんが住んでいる場所。単純な理由だが、昔からお気に入りの国だったのだ。
本来、応募するにはTOEICなど様々な条件をクリアしている必要があったが、英語が全くできなかった私は一瞬だけ考えて担当の先生に直談判。そして辿々しい英語で2度の面接をなんとか通過させていただき、無事フィンランド行きが決定した。( もう本当に感謝しかないです )
これが全てのはじまり。
初海外、1人渡航、英検3級
こんな私だが、インターンをきっかけに価値観が大きく変化。
仕事にしたいことも、今後なりたい像も全てが180度変わった。
フィンランドで出会った素敵な想い
私がインターンをさせていただいたのは、フィンランドの田舎にあるデザイン仲介会社。簡単に言うと、デザイナーさんと提携し、雑貨屋さんや家具屋さんなどにデザインデータを提供する事業をしていた。また、地域活性化など他分野でも幅広く活動。地元でも知らない人がいるくらい小さな会社で、女性が1人で経営されていた。
インターン初日、私が何に興味があるのかをすり合わせるためのミーティングをしていただいた。毎回学生の興味に合わせてインターン内容を考えてくださっていたらしい。
ただ、興味があるかという質問に全てYesと答えたので、かなりボリューミーな内容に 笑
翻訳 ( ホームページ、説明書、契約書、カタログ etc. )
日本企業の新規開拓
地域活性化イベントの参加
フィンランド生活についてのblog
伝統文化体験
サイトの撮影
Instagram投稿
有名建築家が建てた建物ツアーの参加
機織り教室
ローカル雑誌のモデル ( 観光地を巡る日本人役 )
新聞の記事書き
この他にもたくさんの経験をさせていただいた。本当に本当にありがたい1ヶ月半だった。そして、働くってこんなに楽しいことなんだと心から実感。今まで「 会社は売上を上げるのが正義、何をしてでも利益を拡大していくもの 」という謎の固定概念と若干の嫌悪感を抱いていた私にとって大きな衝撃だった。
なぜ魅了されたのか。なぜ心の底からワクワクできたのか。
全てにこの想いが詰まっていたからだ。
もちろん生きていくために売上は必要だが、それだけではない。あたたかい想いに心惹かれた。
だが、私はあまりに無力だった
素敵な想いに共感すると同時に、世の中に届いていないという現実も目の当たりにした。翻訳や日本企業の新規開拓では嬉しい結果が見られたものの、blogやInstagramから商品が購入されることはなかった。私がインターンに訪れる前の投稿も確認したが、それにも反応なし。発信しても必要としている人のもとに届けられていない。こんなに素敵な方で熱い想いを持っているのに…
どうしようもないほどのモヤモヤが私の心を埋め尽くした。そしてフツフツと感情が湧き上がってくる。
帰国後、国内外問わず情報を届けるにはどうしたら良いだろうと右人差し指を必死に動かしパソコンと睨めっこした。そしてたどり着いたのがwebマーケティングである。自分で勉強しても良かったが、それより習った方が早いだろうと1週間も経たない間に長期インターンシップに応募した。
今になって面接を思い返すと、かなりひどい受け答えだったと思う。
合格の文字を見たときは驚いて何度も読み返してしまった。
完全にパッションしかなかった私を受け入れてくださって、本当に感謝しかない。連絡をいただいた直後から、私は長期インターン生として入社した。
こうして私はwebマーケティングの世界に足を踏み入れたのだった。
・・・・・
ありがたいことに、新卒選考を受けて今もその会社で働かせていただいている。正社員としては1年ちょっと、インターン時代も含めると3年弱。まだまだですが、会社内外問わずコツコツ勉強して力をつけたい思います。