Think Civility 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である/クリスティーン・ポラス
みんさなんこんにちは。soyomaruです。
今回は最近読んだ本のご紹介。
クリスティーン・ポラス著の書籍『Think Civility「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』についてです。
個人的には、最近起こった出来事とリンクしてしまうほどタイムリーな内容で、読んでて腹立つ瞬間もありましたw
この本に対してではないのでお間違いなく。
皆さんの周りにも、ちょっと無礼だな、と思うような人っていたりしますよね?
気分が悪いな。なんて軽い感じで済む程度なら気にせずにいればいいと思うかもしれませんが、著者曰く、無礼な態度が会社に大きな損害をあたえるというのです。
どれほどの悪影響があるのでしょうか?
無礼な人が与える悪影響
①人の健康を害する
→勤務時間の長さ、仕事の負荷、与えられている権限、裁量は寿命に直接影響はなかった。ところが、一緒に働く人が協力的、友好的であるかどうかが寿命の長さに約2.4倍もの変化がみられた。
②年間約5000億ドルもの経済損失を起こす
→職場に無礼な人がいると・・・
48%の人が、仕事にかける労力を意図的に減らす
47%の人が、仕事にかける時間を意図的に減らす
38%の人が、仕事の質を意図的に減らすことがわかった。
③人の思考力、集中力を下げる
→無礼な態度を取られたグループとそうでないグループと別れて知力テストを行ったところ、無礼な態度を取られたグループのテスト結果が33%もダウンした。
④認知能力を下げる
→4500人の医師を対象にした調査によると、チームの誰かが無礼な態度をとったことにより、何らかの医療ミスが71%も起こった。
⑤人を攻撃的にさせる
→無礼な態度をとられた人は、否定的な思考が強くなり、否定的な行動をとることが増える。
では、その逆の礼儀正しさがもたらすメリットはどんなものがあるでしょうか?
礼節がもたらすメリット
①仕事が得やすい
→同じように仕事ができる人であれば、無礼な人ではなく、礼儀正しい人に声をかけたくなる。
②幅広い人脈が築ける
→礼儀正しいことで、人から紹介してもらえるような関係性を築きやすい。
③出世の可能性が高まる
→仕事が得やすく、幅広い人脈を築けることにより、チャンスも増え結果を出しやすくなる。
④礼節ある上司のチームは高い業績をあげる
→礼儀正しいリーダーの下で仕事をする人は、無礼なリーダーよりも幸福度が高く、パフォーマンスがあがる。
礼意義正しくある為の3原則
①笑顔を絶やさない
→周りの人のストレスを軽減し、パフォーマンスをあげることができる
②相手を尊重する
→自分より地位が下の人であっても、尊重し認めてあげることで良好な関係を作ることができる
③人の話に耳を傾ける
→自分の主張だけではなく、相手の意見をしっかり聞くことで、気にかけていることに繋がり、チームに一体感がうまれる
無礼な人への対処方法
①無礼な人には「フィードバックループ」を行う。
→無礼なことの証拠を掲示し、無礼を続けるとどうなるかを伝えて改善させる。
②成功の自覚を持つ
→自分自身が成功していると自覚することで、悪いことをポジティブに変換することができるメンタルを持つことができる。
まとめ
すごく難しいテーマですよね。最近では、パワハラ、モラハラなどのなんちゃらハラスメントが増えて来てますし、ロジハラ(正論を振りかざして相手を詰めること)なんてのも登場しました。
もうここまでいったら何もできないじゃないかな。なんて思ったりもしますが、その反面、仕事でも、プライベートでも自分の周りに無礼な人って必ずいるようにも思います。
冒頭にも書いたように、今自分のまわりでも似たような人がいるんですが、勉強した対処法が使えるかと言うと状況次第ではなかなか現実的に厳しいなというのが本音です。
例えば少数しかいない会社だとフィードバックループってどこまで通用するのかって思ったり。
自分がポジティブでいられるメンタリティってすごく大事だなと思うし、そのメンタリティを作る環境を求めていくことも本当に大事。
自分や自分の家族が幸せになるのに、無礼な人は必要ないと思ってしまうのはドライなんだろうか・・・。そこのラインの見極めって永遠のテーマなんでしょうが、僕がやっぱり優先したいのはポジティブでいれるかどうか。
ポジティブになれる環境や人と関わっていきたいですよね。
しかし、前回書いた記事と共通している内容があったりして、アプローチは全然違うのにリンクしくる感じが面白いなー。
是非興味を持った方は本を手にとって頂けたらと思います。
では。
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