【早期離職防止策】作業現場の基本のキ
アルバイトや派遣社員が定着しない理由とは?
この話題について、
社内で真剣に議論したことはあるでしょうか?
工場や倉庫等、作業現場で管理を任された者
にとってはあまりにも常識すぎる話ですが、
以外と人事側の人はこれが理解できていない
という会社が多くあります。
今回のお話は基本のキではあるが、
意外と実務上で見落としがちな
早期退職の原因をご紹介します。
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よろしくお願いいたします。
1.作業現場の管理者が不親切
現場管理のすべての責任は管理者にある
この基本がわかっていない人が多いと
私は感じています。
スタッフが「不安」になるようなことを
してしまっていないでしょうか?
今から挙げる中で一つでも当てはまったら
明日から直すように心がけてください。
①管理する人が近くにいない
②作業前の説明が口頭のみ
③飲み水等の置き場や休憩のルールを
きちんと説明していない
④トイレの行き方を教えていない
⑤休憩室や避難通路を教えていない
⑥休憩時間や終了時刻に声をかけない
⑦作業中に様子を見て声をかけていない
如何でしょうか?
大半の作業場には教育係が現場にいて
しばらくの間は仕事のやり方を教えると
思いますが、終日管理しているでしょうか?
人手不足でスタッフを増員したのに
きちんと説明すべき内容を伝えず
挙句、現場から離れる管理者は失格です。
2.労働環境が悪い
次に設備面の問題点について
触れていきたいと思います。
以下の内容の中がスタッフを「不快」に
させてしまう事象となります。
当てはまっていないか確認してみてください。
①作業場の暑さ(寒さ)対策を行っていない
②手元の明るさが不十分である
③大きな騒音や振動でストレスを感じる
④ヘルメットや安全靴などの
安全配慮義務を行っていない
⑤自社雇用の社員と待遇差がある
これも基本のキなので言うまでもないが、
特に注意して欲しいのは⑤です。
自社雇用の社員には対応を行っているが
アルバイトや派遣社員は放置という現場は
よく見かけます。
例えば、スポットクーラーや扇風機の近くが
自社雇用の社員で離れた位置にアルバイトや
派遣社員を配置してローテーションしない。
これはただ「不快」なだけでなく
大きな「不満」を抱くことになります。
3.職場風土や文化の問題
この問題は表面的に見えにくいので
きちんと新人スタッフにヒアリングして
アンテナを高くした方が良いですね。
新人スタッフの精神的な「負担」に
なっていることはないか?
以下の事象の有無を訪ねてみましょう。
①挨拶をしたのに返事がない
②休憩室で席に座ったら自分たちの席
であると怒られた
③仕事上の質問を無視する、あるいは
きちんと説明をしてくれない
④身に覚えのない悪い噂を聞いた
⑤既存のスタッフから明確な
嫌がらせを受けた等々…
この問題は自社雇用のスタッフと
アルバイトや派遣社員との間に生じる
軋轢という構図が分かりやすいですが、
職場の風土や文化として、外からきた人
には明確に印象となって残ります。
アルバイトのスタッフは近隣の住民で
あるケースが多いと思います。
彼らに不評が広がれば、周辺で採用募集を
しても誰も来なくなってしまうでしょう。
派遣社員に関しては、自社雇用ではなく、
派遣会社のスタッフですよね?
つまり、不評は営業担当者のみならず
派遣社員の間でも噂になって広まります。
営業担当者が敬遠する職場となり、
勤務先として提示された派遣社員もまた
打診を断られてしまい、結果として
「人を集めることができない派遣会社」は
「元を正せば自社が原因」なんてことも
非常に多いのです。
如何だったでしょうか?
前回ご紹介したオンボーディングは視座が
人事目線の話でした。
これに対し、今回の話は現場の小さな
「不」や「負」のことであり、
これが一定の値まで溜まると「人手不足」と
いう形になって表面的します。
上記のような調査をして発覚した場合は
しっかりと原因を突き止めて指導や
配置転換等の処置を行ってください。
社員教育を先に行わないと、
いくら採用しても「穴の開いたバケツ」
状態では意味がありません。
本当に当たり前の話過ぎて
今までこのような現場レベルの注意点は
これまで話をして来なかったのですが、
何かのお役に立てればと思い
話題に上げさせていただきました。
今回の話は最短15分で書き上げたもので
実は私が最も得意としている分野です。
もし、好評なようであれば
続編を出していきたいと思います。
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