僕の発信者としての立ち位置
あえてタイトルを大仰にしたのだが、これはただの僕の自分自身への確認事項である。
発信者、というのも僕はインフルエンサーを目指しているわけではなくただの備忘録の書き手に過ぎないのだが、アカウントを所持し一般公開している身として一応そう表現しただけである。
最近記事を書きながら僕は忘れていたことを思い出していた。
それは「文章を書くのが好き」だったということだ。
中学生の頃になぜか学校の先生にも塾の先生にも僕の文章について褒められたことがあるのだが、それは決して上手さではなく独特さ、変わった文章を書くという面であったと記憶している。
ただそれがきっかけで「文章を書くことを仕事にできたら」ということが僕にとっての密かな目標となり、一応その後の進学にも影響することとなったのだがそう簡単に現実にできるはずもなく学生生活にすら馴染めず脱落した。
ちなみにこれは僕がゲイであることを自認したのと同時期である。
そんなこともすっかり忘れて普通に就職したが、結局そこでも社会生活から脱落することとなり今に至るのである。
そんな今、改めて「文章を書くことの必要性」を見出すことができた。
それは自分の内省である。
他者貢献を第一に生きるあまり今までちゃんと自分自身と向き合って来れなかったこと、これこそが僕が社会から脱落してしまった要因であろうと考えたからである。
内省のために僕の書く文章というのは基本的には過去の自分を振り返るもの、いわば自分の歴史である。
過去の自分は自分の記憶によって構成されているから、あくまでも過去の自分の記憶による自分史であって事実(というか他者の記憶)とは異なるかもしれない。
しかし自分の記憶は自分の感情の記録であると思うので、自分の感情の歴史として考えるのが僕にとっては一番しっくり来る考え方だという結論に至った。
我ながら本当に小難しいことを考えるものだと呆れてしまうが、自分の感情の歴史を紡ぐことは僕の昔の密かな目標をささやかながら形にできるという意味でも有益かもしれないと思い、文章として書き残すこととしたのである。
そんなわけで、僕のいろんな記憶や感情を少しずつ残すことで内省を深めていくという目的でこのnoteを再開することにした。
それが今後を生きなければならない僕のために役立つと思ったからだ。
僕が書くことは僕の頭の中を整理するため以外の何物でもない。
それでもこれをこの公の場に晒す理由は基本的には今の生活に少しだけ緊張感を生むためと自己満足のみである。
僕の立場がマイノリティオブマイノリティであることも承知しているので、この発信を理解してもらおうとかはたまた他の誰かに届けたいなんてそんな大それたことはまったく考えていない。
ただ、僕がマイノリティオブマイノリティであるゆえに僕と同じような生きづらさを感じて生きていたり悩んだり困ったり絶望している人に寄り添いたい、という思いはあるのでそんな人たちの心に少しでも響くような文章を書けたら、という欲はほんの少しだけであるが持っている。
これは曲がりなりにもそういう道を目指すことを考えたことがある者の夢なのかもしれない。
もしもその夢を実現できることがあるならばもしかしたらインフルエンサー的なものになれたりするのかもしれないが、今のところはそれは目指していない。
もうひとつ考えたことがある。
僕はもともとカタカナの記憶力が弱い。
何故か頭に入ってきにくいのだ。
外国語のスペルも同様で、一番僕の頭にすっと入ってくるのが古来の日本語や漢字である。
なので学生時代の得意科目は国語と地理、日本史であった。
しかし最近の生活の中では所謂横文字の占める割合がかなり多いと感じる。
なんとなく理解はしている(つもりだ)が、その前に少し考える時間が必要になっているような気がする。
つまり頭にすっと入ってこないという気分なのだ。
さらにnoteを始めたことでいろいろな発信者の方の文章に触れる機会が増えたこともあり、改めて日本語は本当に美しいと感じることができた。
そしてできることならば僕も美しい日本語、美しい言葉を紡ぐ人でありたいという気持ちが強くなった。
そのためには今のところ圧倒的に知識もスキルも足りていない状態だが、これから少しずつでも補充していきたいと思いつつ今もこの文章を書いている。
僕の文章(話)が無駄に長いことは昔からの悪癖なのであるがなかなか治らない。
伝えたいと思うことをできるだけ多く伝えたいという思いの裏返しであると思っているのだが、それもあって他人にあまり自分の話ができないという弊害もあると思うので合わせてその辺も解決していきたい。
長々と書き連ねてしまったが、僕はインフルエンサーなんて立派なものにはきっとなれないけれども、ただの備忘録よりは少しだけ意味のあるものを目指してみたいと思っている、というような話である。
あくまで自分の感情の歴史を綴るのだが、それをゆくゆくは他者貢献に繋がる形にできたならもう言うことはない。
しかしそこに至るにはおそらく僕が自分の頭の中をほぼ完全に整理したうえで論理的に展開できないと難しいと思うし今のところはその自信もない。
理論やハウツーを書きたいわけでもないので、あえてそこは目指さない。
こんなに物事を小難しく、しちめんどくさく考えている人もいるんだ、ということを知りたい人にだけ知ってもらう。
僕はそれだけでいいのだ。
参考までに、以下は僕のおよそ約4年前の自己紹介です。
近々再構成したいと思っていますが、よろしければお読みいただければ幸いです。