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誰得ドット絵『三蛇調教』

今年は巳年ということでヘビのドット絵を描くしかない! というわけで~「レッドスネーク、カモン! ピヒャラピヒョロ…♪」でおなじみの東京コミックショウ「三蛇調教」を描いていきます。

今回調べて知ったんです、「三蛇調教」という名前があったこと。東京コミックショウ、めちゃくちゃ好きなのに知りませんでした。

あっと。「おなじみ」といってもぼくらが子どもの頃にTVで観ていた東京コミックショウのショパン猪狩さんは2005年に亡くなっており、今はお弟子さんが引継いで「2代目」として活躍されています。今年は巳年ですから、大活躍されるのではないでしょうか!

さて、前置きはこのへんにして「三蛇調教」を描いていきましょうか。演芸風にというわけにはいきませんが、3色のヘビたちを並行して描いていこうと思います。口笛でも吹きながら、ね。

3匹のヘビたち

まずは24x24ドットのキャンバスに3匹のヘビたちを線画で描いていきます。

実は最初、首をもたげているヘビを1種だけ描いて、あとは色を替えて済ませるつもりでした。でも東京コミックショウの芸では、台の下に隠れている奥様が手を入れてヘビを操っています。だから、同時に3匹のヘビたちが起きているのは「ありえない」と気付いてしまったのです。

手順① 3匹のヘビたちの下描き

そんなわけで「起きているのは2匹だけ」にして、3匹それぞれ一応違う絵にしてみました。左から順にレッド、イエロー、グリーンですが、着色はあとでやります。

両端のレッドとグリーンは向き合わせにしました。「キッスオブファイヤー!」する関係ですからね。

ヘビたちの口は、人の手で「パクパク」させて大きく開くことがわかるよう強調しました。一方で、リアル蛇の細くチョロチョロとした特徴的な舌はありません。

中央のイエローは、「中の人」がいない状態を示してグッタリさせました。イエローはメガネ(老眼鏡)をかけているのですが、このドット数で描いてもイイ感じにはなりません。かわりに目を「+ +」にしてダウンしていることを強調することにしました。もちろん人形であるヘビたちは表情を変えませんが、東京コミックショウだけにコミック的な表現はありだろうというわけです。

壺?

次は、ヘビたちが出てくる壺"らしき"ものを描きます。おそらく本来は壺からヘビたちが出てくるイメージなのだと思いますが、台の下に人が入って操る都合で壺の上部のみが、"猫皿"のように置かれています。

猫皿資料、カモン!
and… ブラックキャット、カモーン!

はいはい、ふざけてないで描きますよ。

手順② 「壺らしき」の下描き

それぞれの壺は、蓋を開いたときの向きが違います。中央のイエローの壺は、客席から見えない奥側へと蓋が開くのでここでは描きません。

合体!

あとは、それぞれのヘビたちと壺を合体! させましょう。

手順③ 合体!

合体させるにあたってキャンバスを縦にのばして24x32ドットにしました。あとで1枚の絵にまとめるのであまり意味はないんですけどね。

作業としては、ほぼ重ね合わせただけで、壺とヘビの境を少し調整したくらいです。

形状的にはこれでよさそうなので、あとは着色していきましょう。

手順④ ヘビたちを塗り分ける

使用色は、ちょっと軽めのパステルカラー寄りにしておきました。リアルな質感や立体感はいらないので、それぞれメインカラーの明色、暗色、フチ色の3色だけです。

手順⑤ 「壺らしき」も着色

続いて、壺もそれぞれのヘビたちの色に合わせて塗り分けます。ヘビ本体と壺の色が馴染みすぎるのは避けたいので、壺には少し色味が異なり彩度も低めの色を使うようにしました。

手順⑥ 弱めのハイライトを追加

あとは、ヘビたちの顔周辺に弱めのハイライトを入れることにしました。少しだけ質感を表現しつつ、顔の情報量を増やすことが目的です。

これで、3匹のヘビたちの絵はできあがり。

最後に、3匹を1枚の絵にまとめると……

ドット絵『三蛇調教』の完成です!

3匹をギュッとまとめたときに収まりが悪かったので、イエローのみ左右を反転させて配置しました。

うーん、動きをつけてアニメにしたり、さらに笛の音を加えて動画にしたり、コントローラーで操作できるようにしてゲームにしたり、と色々こだわりたくなってしまいます。

でも、それはやめておきましょう。

とても調教しきれるとは思えませんし、なにより作業がヘビーすぎますから、ね。

(おしまい)

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