兵どもが夢の跡に,送電鉄塔在りて……
才賀藤吉と新井栄吉を首領とする電気事業経営をめぐる興亡。
芸予の海の先達“武装した海運業者”として“その成立の当初から事業経営者であった”村上水軍の当主であれば,はたして如何なる経営の舵取りをしたのであろうか。
園尾隆司氏は“村上水軍の経営哲学”として“3つの命題”を論じる。
この第3命題に関して,園尾氏は“伯方島レジェンドゴルフ場”計画を耳にする。
しかし,この点について質問した園尾氏に対する回答は以下の通りで,想定の範囲を超えていたとのこと。
園尾氏は,“口外無用”の秘話を知ることとなる。
“地方活性化事業のノウハウに満ちた話である。読者の方々も,ぜひ口外しないよう”にとの断りつきで,伯方島レジェンドたちの“ノウハウ”を明かしてくれる。
そもそもレジェンドゴルフ場計画を策定した経緯は,外国資本による用地取得の話が持ち上がったことによる。先手を打って地権者にレジェンド計画を話し,土地を売却しないように手配した。
園尾氏は,伯方島のレジェンドたちに,時代の潮流を経て受け継がれてきた“村上水軍の経営哲学”の神髄をみる。
芸予諸島の未来にまばゆい灯がともる。(終わり)