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しっぽ

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詩っぽいものたち
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2024年11月の記事一覧

短歌の昇華 #2【生活】

【生活】 身ぬちよりわきいずるかなみじめさよライトダウンのかたまりを見て なっとうさえまぜる元気もこかつして最近ずっとふりかけごはん 高揚し打ちひしがれてほとばしりそしてまたすぐつまらなくなる 焼きつくせちぢれたひかり砕けちるすべて忘れて死んで生きてく 髪の毛の海と化したり我が部屋で髪にまみれたペットボトルは 皮膚つまむあふれださない不思議さよペットボトル見て吐き気こみあげ 整体で身体触(ふ)れられ水得たり細胞どもが色をとらえて 菜箸についたひじきをたたきお

短歌の昇華 #4【だれかのこと】

【だれかのこと】 うちよせり心に皮膚にうちよせり感受かわしていだきあいたり まっぴるま日につつまるるはだとはだ尿(しと)から生まれししみったれたあい おもむろに取りだしたるはまたたく毛君がほとの毛だいじだいじに きらめく毛だいじだいじにお守りの小袋へいれとほくちかくに 黒黒としげるほとの毛その中に白きひとすじみつけて君は トイレからうなだれいでて君はいうわがほとの毛に白き毛ありし ひとすじのまたたきだった君の毛の今やいくすじつのぐみ照れり たいようの口づけあび

短歌の昇華 #3【通勤・オフィス】

【通勤・オフィス】 タタラタタぶだうのつるに雨ならびかがやかな世界横目ですぎる 花ぺディアたる母思い暗唱すサザンカツバキケイトウコキア 春がきた!春がきたよと二月の蝶ベルベットの翅そっとつまんで 春がきた!春がきたよと舞いはじめこがらしの中死にたりし蝶 夏の夜に黒黒ひかりこんばんは華麗なタップをわれとおどらん ビルの間にすずめトトトとダイアゴン ヘドウィグたりかヘドウィグたらん ただひとつ注意したらばHP(エイチピー)マイナス百のわがみたま「弱(よわ)!」 怒

短歌の昇華 #1【子供時代】

【子供時代】 鼻歌が耳とこころをつんざいてちひさなわたし裂けゆくわたし 水道と食器の音と鼻歌とテレビのお笑いピンとはりつめ 耳ぬちに母の鼻歌ささる夜ふるえるこえに身を固くして 母の歌あるいてこないしあわせはたましひしんしんチータのマーチ 腹ばいで兄とみたかなしんきろうかがよひ逃げる死んだリキ追ひ をさなき日いくらの権利われにあり父も好物と今さら知れり オトウシャンまくらどうじょとざぶとんを幸せだなあとにやけた顔で 外食といえば安いラーメンでそれでも安いのえらぶ