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しっぽ

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詩っぽいものたち
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短歌の昇華 #2【生活】

【生活】 身ぬちよりわきいずるかなみじめさよライトダウンのかたまりを見て なっとうさえまぜる元気もこかつして最近ずっとふりかけごはん 高揚し打ちひしがれてほとばしりそしてまたすぐつまらなくなる 焼きつくせちぢれたひかり砕けちるすべて忘れて死んで生きてく 髪の毛の海と化したり我が部屋で髪にまみれたペットボトルは 皮膚つまむあふれださない不思議さよペットボトル見て吐き気こみあげ 整体で身体触(ふ)れられ水得たり細胞どもが色をとらえて 菜箸についたひじきをたたきお

短歌の昇華 #4【だれかのこと】

【だれかのこと】 うちよせり心に皮膚にうちよせり感受かわしていだきあいたり まっぴるま日につつまるるはだとはだ尿(しと)から生まれししみったれたあい おもむろに取りだしたるはまたたく毛君がほとの毛だいじだいじに きらめく毛だいじだいじにお守りの小袋へいれとほくちかくに 黒黒としげるほとの毛その中に白きひとすじみつけて君は トイレからうなだれいでて君はいうわがほとの毛に白き毛ありし ひとすじのまたたきだった君の毛の今やいくすじつのぐみ照れり たいようの口づけあび

短歌の昇華 #3【通勤・オフィス】

【通勤・オフィス】 タタラタタぶだうのつるに雨ならびかがやかな世界横目ですぎる 花ぺディアたる母思い暗唱すサザンカツバキケイトウコキア 春がきた!春がきたよと二月の蝶ベルベットの翅そっとつまんで 春がきた!春がきたよと舞いはじめこがらしの中死にたりし蝶 夏の夜に黒黒ひかりこんばんは華麗なタップをわれとおどらん ビルの間にすずめトトトとダイアゴン ヘドウィグたりかヘドウィグたらん ただひとつ注意したらばHP(エイチピー)マイナス百のわがみたま「弱(よわ)!」 怒

短歌の昇華 #1【子供時代】

【子供時代】 鼻歌が耳とこころをつんざいてちひさなわたし裂けゆくわたし 水道と食器の音と鼻歌とテレビのお笑いピンとはりつめ 耳ぬちに母の鼻歌ささる夜ふるえるこえに身を固くして 母の歌あるいてこないしあわせはたましひしんしんチータのマーチ 腹ばいで兄とみたかなしんきろうかがよひ逃げる死んだリキ追ひ をさなき日いくらの権利われにあり父も好物と今さら知れり オトウシャンまくらどうじょとざぶとんを幸せだなあとにやけた顔で 外食といえば安いラーメンでそれでも安いのえらぶ

あばれる

また あばれてしまって しんやにじ のうみそあふれて あばれるくん かべがへこんだ あばれるさん サイヤじんのように 怒りをおさえて とめどなく あふれて あふれて あふれて あばれたちゃん

プリンアラモード

プリンアラモード 夢見たままが幸せだった プリンアラモード 焦燥感を感じて自己嫌悪に陥って ああどうしよう、 なんてやってたくらいが心地よかった プリンアラモード なぜなら知った 一握の砂 知りたくなかつたプリンアラモード夢見たままが幸せだった

私は覚えている、君のそのまなざしを。鳥のようなまなざしを。 私はそれが苦手だった。君がそのまなこになり、鋭く射るのを。 私は君のそのまなざしを見つけるたびに、目を逸らした。 見なかったように。見なければ、ない、存在は、ない。現象も、ない。宇宙は空になる。太陽系からも、ないように。見なければ、空のように。 私が見なければ。君の、そのまなざしも、ないのだ。 まなざしの救済にて

コーヒーブルース

70円 70円 70円のブルース 70円 70円 70円のコーヒー 70円 70円 70円の生きる糧 70円 70円 70円の生きる価値 70円 70円 70円のために生きる 70円 70円 70円のうすいコーヒーがために生きる 70円 70円 70円 私も ……

ふるあか

それはしづかに舞いおちる ひらひらとはらはらとやさしく すこしづつ 土色の大地はやがてそまり 高貴なじゅうたんを織るように すこしづつしづかに しづかにすこしづつ まるくなった少年の まるくなった体躯のまわりを まるく囲んですこしづつ 埋めていく 千切られた紙片はぼやけて 消えてしまったよ からっぽになったはらっぱのまんなかで 泣きくずれた少年の ひざ小僧はあかい ひざ小僧はないて 苦痛に顔を歪めている ええ、小僧はそこにおりますよ さっきからずっと うまれたときからずっ

むかしのこと 3

オトウシャン、 こんなとこで寝たらカゼひきますよ オトウシャン、 寝るならこちらですよ オトウシャン、ハイ、まくらですよ オトウシャン、 「ああ、しあわせだなあ」って ぺたんこな座布団で、父よ!

むかしのこと 2

つめたくて 眠りがさまたげられ 不快で いやだった いやだけど いやじゃなかった ふわりとかけられた 毛布のはなし

むかしのこと

私はしっている ふわりと空に浮かんだから 私はしっている 冷たいおふとんに そっとおかれたから 私はしった ねむりの中で もう今はかからない まほうを

ゆらゆら

ゆらゆらと うちゅうのように ゆらゆらと ぎんがのように しわが 伸びて縮んで それは重力 皮が 伸びて縮んで いくつもの 星屑のなかを泳ぐように ゆらゆらと うちゅうのような キンタマ

こつ

コツはこうさ 相手の言葉をくりかえす それがコツさ 相手の言葉をぶっくりかえす そして最後に ニコちゃんマークでもつけてやりゃ、 もう完璧さ