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映画感想文

さて皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はまあまあ元気です。
過去の記事にもありましたが映画が好きでして、今回は最近見た映画の紹介でもしようかなと思います。


『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』
監督 坂本裕吾
脚本 坂本裕吾
出演 高石あかり、伊澤彩織、前田敦子、池松壮亮 他

知ってる人は知っている坂本裕吾監督の最新作であり、ベイビーわるきゅーれシリーズ第三作。
殺し屋協会に所属する杉本ちさと&深川まひろコンビは宮崎へ出張し、依頼をササッと済ませてバカンスを楽しもうと目論むが、ターゲットを前に現れたのは野良(協会に所属していない)の殺し屋である冬村かえで。歴代最強の敵に妨害された二人は現地の殺し屋である入鹿みなみと七瀬と共にターゲットの殺害および冬月の排除を命じられ、絶体絶命の戦いへと身を投じていく。


低予算のように見える一作目でもかなりかっこいい見たことない殺陣しててめちゃくちゃ面白くって、二作目でどれくらいトーンダウンするのかな、心配だな、なんてハードル低く見てみたら殺陣はもちろん面白さまでスケールアップしててこいつはすげぇぞって思ってた待望のシリーズ最新作だったんですが・・・

今回もきっちり面白かったですね~。
流石としか言いようがないです。
三作目では殺陣がより立体的になったといいますか、より建物の構造を活かした追いかけっこをしててまだまだ伸びしろあるぞってところを存分に見せてくれました。
そしてその建物が宮崎県庁であったり、シーガイアであったりと宮崎全面バックアップで撮影してて隣県に住む者としては本当に羨ましいなぁなんて思ったりもしたんですが。(聖地巡りしようかな)

このシリーズ通して出演してるちさまひコンビとか死体処理班コンビとかも魅力的なんですが、やっぱり冬月役の池松壮亮の存在感は見事ですね。
ザ・殺人マシーンみたいな割とありがちな役なんですけど、池松壮亮がやると唯一無二感がでて素晴らしかったですね。
それからこのシリーズ恒例の最終決戦パートでの深川まひろこと伊沢彩織との殴り合いは見応えありますよねえ。
杉本ちさとこと高石あかりも頑張ってたんですよ、もちろん。
回を重ねるごとに殺陣のシーンが増えてるし。
でもジョンウィックのスタントダブルやってるような人とシン仮面ライダーとの殺陣はもうね、次元が違うなとしか言いようがないかなぁ。
前作、前々作への目配せもあってこれも良かった。
もうね、これは劇場でウォッチするしかない!って映画でした。


そしてもう1個。



『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)109分
原題 civil war
監督 アレックス・ガーランド
脚本 アレックス・ガーランド
出演 キルステン・ダンスト、ワグネル・モウラ、スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン、ケイリー・スピーニー 他

東西で分断されたアメリカ。テキサス・カルフォルニア連合を中心とする西部勢力との間で敗色濃厚な政府軍はワシントンD.C.に包囲される。戦場カメラマンであるリーとジャーナリストのジョエルは3期目を迎えた強権的な大統領のインタビューを行うため最前線へと赴く。この旅路で目撃するものとは―――


割と淡々とした、客観的な視点から見たって感じの映画ですよね。
もっと湿っぽくなってもおかしくないと思うんですけど。
正直すごくショッキングなことが何回も起こりますが(予告でも流れているWhat kind of American are you?の場面は白眉)感情そのものを露わにすることはあまりないので、政治的にセンシティブな題材の割に偏った見方をしなくて済んでいると思います。
むしろ淡々としているからこそ伝わるものも多いのかもしれない。
共和党・民主党どちらの党派の大統領だっていうのは言っていませんしね。(めちゃくちゃトランプっぽいけれども)
ただマジでWhat kind of ~の場面(下の動画)は緊迫してました。

それからベテランであり数々の戦場で写真を撮ってきたリー(キルステン・ダンスト)と駆け出しのカメラマンであるジェシー(ケイリー・スピーニー)が撮った写真が各場面で挟み込まれるんですけど、これが見事に活き活きと戦場を映し出してるんですよね。
A24史上最多予算とは言いつつも他の映画と比べるとそこまで大きなバジェットではない中での策なのかな、なんて思ったりもしたんですけどそれがバチっとはまっていましたね。今回の題材と。
そして音楽の使い方。
銃撃戦の中でポップミュージックとかヒップホップとかが流れる演出が何度かあって。
若干ノイズになってるなみたいな気持ちと皮肉になってて良いじゃないの半分半分な感じでしたかね。
これは私が字幕頼りだからってのもあるのかもしれないですけど。
歌詞ってやっぱり抽象的だから、映画の場面と歌詞を接続させるのに少しばかり時間を要してちょっとだるく感じたかなってのはありました。

英語わからないのしんどい。

音に関して言えば銃撃戦の迫力は凄まじかったです。
もうあちらこちらから撃ちつ撃たれつのどんがらがっしゃんで、これこそ映画館で見なければ価値半減じゃない?って思いました。
ぜひこちらも映画館でウォッチしてください!

それではまた。

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