
どんどん複雑化してゆく学問【感想】レオロジーの基礎知識
ここ100年間で人類は大きく発展しました。
人類の寿命は、年々長くなっており、100歳まで生きられるとは100年前には想像も出来なかったでしょう。
先進国では、食事に困ることもほとんどありません。しかも、栄養も十分に取れるので、一日中活動できるようになりました。100年前では、栄養失調のせいで休みはほとんどベッドの上だったと言われても、想像出来ないでしょう。
今では、遠くの人とも簡単に連絡が取れます。国内であれば、半日あればどこに住んでいる人とも会うことができるでしょう。
こんなに生活が豊かになったのも、科学の発展のおかげです。
研究が進み、便利なものがたくさん生まれました。昔は哲学から始まった研究分野も今は多岐に渡っており、様々な学問分野があります。
時代とともに研究分野は枝分かれし、複雑性も増しました。
今回紹介する本は、細分化した学問分野の一つである「レオロジー」に関する本です。
【感想】レオロジーの基礎知識
測定方法とそれによって何が計測できるかがまとめられています。複合的な挙動を示す非ニュートン性流体だからこそ、たくさんの測定方法が必要となります。
水の流れの研究では考慮することのない「粘性」や「弾性」といった挙動を何とか捉えるために、様々な測定方法を用いるのです。
学問は進めば進むほど複雑性が増していきます。研究もスクラムを組んで取り組む現代では、複雑なことをどう伝えるかというのが、研究者の重要なスキルになるでしょう。