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食べ物とレオロジーの関わり方【感想:おいしさのレオロジー】

今回は少し学問的な内容です。専門じゃないと少し難しいかもしれません。

レオロジーとは?

レオロジーというのは液体でも固体でもなく、 その間の変わった挙動をするものを 研究対象とした 分野である。 液体の中に 粒子のようなものが混ざっているものをイメージしてほしい。 こういった物体を動かすと流体と固体の両方の挙動が出てくる。 例えば、ペンキは 壁に塗りつけることによって中の粒子が壊れて、 きれいに塗ることができるようになる。 こういった物体は複合的な挙動を示すため、 様々な実験を行う必要がある。 レオロジーの研究では、 複合的な挙動を解明することで、 最適な 物体を作り出すのだ。

【感想】おいしさのレオロジー

おいしさのレオロジーという タイトルであるが、 食事関係のレオロジーの 一番の研究対象としては「高齢者 が食事を飲み込めるかどうか」である。 喉の奥で食べ物が取れるかどうかというのを、機械を使った試験によって評価が行われている。 やっていることは他のレオロジー研究の内容と同じである。 例えばチキソトロピー性を評価したり、粘弾性を評価したりということをしている。 そして バネと ダンパー を組み合わせたモデルで理論化し、 食べ物によってどのように挙動が異なるか評価を行う。 

普段口にしているホワイトソースやマヨネーズ、 クッキーやスポンジケーキなども、レオロジー物質で研究対象である。 これらの食べ物も理論によって 最適な食感が作られていると思うと、 普段の日常も楽しくなる。

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