ちきりん流ブログ術:個人メディアのプロが明かす秘訣
ちきりんさんの『「自分メディア」はこう作る! 』をひさしぶりに再読しました。
本書は、自分のメディアをどのように構築すればよいかに焦点をあてた実践的なガイドです。
何度読んでも学べることが多い一冊。
ブログで発信したい人や、すでにしている人にとってはためになる本です。
この記事では、「目的」と「やらない」ことの明確化すること、そして「プライバシー」を守るという3つの学びをまとめます。
目的の明確化
本書の中でとくに重要なポイントは「目的の明確化」です。
ちきりんさんがブログを運営する目的は、「自分のメディアを、価値あるメディアに育てる」こと。
そのために、いかの読者にむけて、発信しています。
資本主義を信じ、社会的な事象やビジネスに興味をもち、既成概念をはいして、自由かつオープンに考えることに前向きな読者。
著者はまた「自分が楽しいと思えることを書いているだけ」といい、だから続いていると語ります。
また目的を明確化すると、「やらないこと」も明確化され、効率的なブログ運営ができます。
やらないことの明確化
たとえば、基本的には取材やインタビューを受けないそうで、「学びが少ないから」と語ります。
です。
そして、アクセス数が手軽にかせげるワイドショーのようなテーマと、安易な他社のプロモーションも避けているそう。
その理由は、「価値あるメディアに育てる」ために必要な「伝えたいメッセージ」が埋没してしまうからです。
さいごに、著者が目指さないことも明確化されており、それは「書き手として有名になること、できるだけ多くの人に読まれること、ビジネスを成功させること」が挙げられています。
その結果、2013年の広告収入は500万円弱!
「この額が上限だろう」と語っており、「広告収入で500万円」は、メディア運営のひとつのマイルストーンになるのではないでしょうか。
自分のメディアが持つべき特徴を見極め、余計なことにエネルギーをついやさないことが重要だと学びました。
プライバシーを死守する
ちきりんさんは本名を明かさず、インタビューのときの写真も、顔を隠して活動されています。
そんな彼女は「実名も外見も含め、有名になるなんてまっぴらごめん」と明言。
この方針は、大手メディアでの露出を得て活動範囲を広げていきたい人にとっては限界があるかもしれません。
しかし、「語っている人」によって態度を変える読者ではなく、メッセージの質で判断してくれる人向けに発信していると書いてあり、納得しました。
個人的にも、「匿名でいる価値」はこれからの「超監視社会」においてさらに高まってくると思うので、ちきりんさんの意見に100%同意です。
おわりに
『「自分メディア」はこう作る! 』を読めば、無名の会社員がトップブロガーに登りつめるための、ブログ運営の考え方がわかります。
「個人の時代」に参考になる知見が盛りだくさん。
目的の明確化、やらないことの明確化、そしてプライバシー重視など、実践的なアドバイスが満載されている本書は、メディア作りの手助けとなるでしょう。