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【語学学習法】引きこもりからルーマニアで小説家になった男の独学法

昨日紹介した『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が~』。

著者のルーマニア語にかける情熱が伝わってくる稀に見ぬ良書です。

そんななかでも気になったのが、著者の語学学習法。

著者は家から一歩も出ずにルーマニア語を独学でマスターし、小説を書くまでにいたりました。

今回はそんな著者のユニークの語学学習法である「ルーマニア・メタバース」にフォーカスし、その手法をまとめたいと思います。

「ルーマニアメタバース」のステップ

1. 学ぶ言語でFacebookアカウントを作成

まずはFacebookで新しくアカウントをつくり、プロフィールに「私はルーマニアが好きな日本人です。ルーマニアの友人を作りたいです」のようなメッセージを現地語で記載します。

新しくアカウントを作る理由は、タイムラインを対象言語一色で埋めるためと、フレンドには5000人という上限があるため、できるかぎり現地の人に5000人の枠を使用するためです。

2. 日本人・ルーマニアコミュニティに登録し、発信、友人リクエスト

Facebookにて日本人・ルーマニアコミュニティに登録し、そこで日本文化が好きなルーマニア人に友達リクエストを送ります。

日本人・ルーマニア人のコミュニティーでルーマニア語で交流を行い、地道に関係を築きます。

同時に定期的にルーマニア語で発信し、どんな文化に興味があるのかを積極的に自己開示します。

そして、「もしかして友人かも?」の欄がルーマニア人で埋め尽くされるようになると、「無視されても構わない」の精神で片っ端から友達リクエストを送信。

「○人共通の友人がいます」と表示されるようになったらしめたもので、友達はどんどん増えていくことに。

数か月後にはタイムラインはルーマニア語の投稿一色になり、友人の投稿から、実際に使われている生のルーマニア語を学ぶことができます。

3. 友情を深めていく

自分の投稿へのリプライにもルーマニア語で返信して、友人との仲を深めていきます。

著者は、その友人のなかからMessengerで個人的にやり取りする親しい友人もつくっていきました。

ここから著者がすごいのが、年下の詩人へFacebookを通じて弟子入り。

彼から読むべき本や、詩の添削を受けるというなんとも贅沢な師弟関係を結びます。

そしてオンライン文芸誌の編集長ともつながることができ、自身の作品を送ると、文芸誌に作品を掲載してもらえることに。

Facebookは語学学習に使える

Facebookを語学学習に使用するという発想がなかったので新鮮に感じました。

中毒性が高いFacebook。

社会人になってからほぼ使っていなかったのですが、この中毒性を語学学習に利用すれば、学びたい言語に触れる時間を強制的に増やせると思いました。

現在ドイツ語を学習しており以下が全体的な学習ステップですが、アウトプットが足りないと思っていたので、今回学んだFacebookを使用した語学学習を採用したいと思います。

・1. 発音 ←いまここ
・2. 基礎単語1000語
・3. 文法(分厚い文法書をまるまる覚える)
・4. 自己紹介を50個、何も見ずにスラスラいえるようになる
・5. 単語(目指せ1万語)
・6. 試験対策(C2レベル)

ただ、このステップのどこからFacebookを使った学習を取り入れるか迷いどころ。

ChatGPTや翻訳サイトを使用すれば、いきなりFacebookでアウトプットをはじめることも不可能ではありません。

ただ、かなりの時間がとられてしまうことがネック。

ですのは今は発音にフォーカスして、基礎の文法に慣れる段階で並行して取り入れようかと思います。

おわりに

本書に読んで一番感銘を受けたのが、ルーマニア語への情熱に突き動かされていると、著者がいつの間にか別の世界に立っていたという事実。

それを可能にしたのがFacebookというツールですが、情熱の力があったからこそ、外国語のマスターという高いハードルも乗り越えることができたのだと思います。

なによりも「楽しく続ける」こさえできていれば、言語の習得というのは後からついてくると教わりました。

今回はFacebookを使った学習法にフォーカスしましたが、DeepLやdict.com、用例辞典のReverso Contextを使った語学学習法も載っており、語学学習者は一読するのをオススメします。


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