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圧倒的な世界観に酔いしれる 『DUNE-デューン 砂の惑星』
圧倒的な映像美!
うん、これだよこれ!映画はこうでなくっちゃ!
と、かつて『ロード・オブ・ザ・リング』や『アバター』を観たときと同じような衝撃をうけ、作品の世界観に完全にひたることができます。
あらすじを少し紹介すると、舞台は遠い未来。
未来視の能力を持つ主人公ポール・アトレイデスは、皇帝からの命令で、一族と共に「砂の惑星・デューン」へ移住します。
実はこれは、アトレイデス家を滅亡させるために皇帝が仕掛けた罠でした。
父を殺され、巨大なサンドワームが襲い来る砂漠を放浪することになったポールは、自らの運命を知っていくことになります。
原作が影響を与えた作品は数多く、代表的なものは『スター・ウォーズ』旧三部作(1977~1983年)。
SFの金字塔をおさえておきたい人や、クリエイターの方にオススメです。
一番の目玉は、荘厳に演出された「砂漠」。
さまざまな時間帯にあわせて姿を変える砂漠は、無機的なだけでなく、美しさも感じさせる特別な場所に仕上がり、終末的な虚無感さえも表現しています。
ほかにも素晴らしいのが、サンドワームの造形と演出です。
超巨大な生き物が、砂の中を移動してくる壮大さと絶望感。
皮膚の質感や、口の開き方が、高密度で描き出され、人間のちっぽけさを感じさせるそのモンスター性に魅了されます。
デューンの生態系のほかにも、みていて楽しめるのが人間の文化的側面。
たとえば、日中、砂漠で生きていくために必要不可欠なのが保水スーツで、身体からでる汗などの水分をすべて吸収・リサイクルして再度飲めるようになっています。
また、体を物理的攻撃から守ってくれる防御シールドと、それを前提とした戦闘アクションも見どころの一つ。
古さと新しさがうまくミックスした世界観は、作品の詩情をよく映し出しています。
主役級の俳優陣も豪華で、『アクアマン』のジェイソン・モモアが、ポールの兄のような存在で、武芸に秀でるダンカンを演じ、『アベンジャーズ』でサノスを演じたジョシュ・ブローリンが、ポールの武術の指南役ガーニイ、オスカー・アイザックとレベッカ・ファーガソンがポールの両親役。
そして監督は、『メッセージ』(2016)や『ブレードランナー 2049』(2017)で知られるカナダ人のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督です。
原作の『デューン 砂の惑星』は、アメリカのSF誌「ローカス」で、12年ごとに行われる読者のオールタイム・ベスト投票で1位を取り続け(1975年から2012年まで)、時代を超えて愛されている作品。
そんな伝説的古典SFが、現代の最高の映像技術で洗練され、全米はじめ、34ヵ国で初登場1位の大ヒットを記録しました。
すでに続編の制作が決定しています。
ユニークで複雑な世界観を持つ宇宙規模の冒険譚。
続編が待ちきれません。
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