野口悠紀雄さんの「生成AI活用法」から学ぶ:『生成AI革命』
近年、目覚ましい進歩を遂げるAI技術の中でも、とくに注目を集めているのが「生成AI」。
人間のような文章や画像を生成できるこの技術は、ぼくたちの生活や仕事に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。
その生成AIについて理解を深めるために『生成AI革命』という本を手に取ってみました。
著者は、いつも知的刺激をあたえてくれる野口悠紀雄さん。
この方、Amazonで検索してみると、なんと187冊もの著作があるのだそう。
まさに多作家ですね。
今回は、話題の生成AIについて野口さんがどのように捉えているのか、とくに生成AIの活用術に焦点を当ててご紹介します。
野口流執筆術:AIを活用した驚異的なスピード
野口さんはなんと、30分程度の散歩中に、スマホの音声入力だけで2000文字もの文章を執筆することができるといいます。
その後、キーワードのみをPCで修正し、生成AIを使って誤字脱字を修正します。
従来、1時間かかっていた校正作業が、生成AIを使うことで5分まで短縮できたといいます。
まさに驚異的なスピードですが、その背景には綿密な準備があります。
そもそも、30分の散歩で2000字を書くには、「書きたい内容が、かなり具体的に頭のなかで整理」されている必要があると語ります。
資料収集:AIがアシストする効率的なリサーチ
野口氏は、資料収集においても生成AIを活用しています。
たとえば、「アメリカの大学または研究機関による〇〇の問題について分析したレポート」といったキーワードを入力することで、関連資料をChatGPTを表示させます。
つぎに、抽出された資料の中からいくつかを選び、翻訳と1000文字程度の要約をChatGPTに依頼。
そして、読む価値があると判断した資料については、全文翻訳も依頼。
AIが強力なリサーチアシスタントとして活躍してくれます。
また、他にもいろいろなプロンプトが以下の野口さんのnoteで公開されているので、ご参考までに。
ChatGPTにできないこと3つ:人間の創造性と専門性を活かす
生成AIは非常に便利なツールですが、万能ではありません。
野口氏は、ChatGPTのような生成AIにはできないことを3つ挙げています。
1つ目は、テーマ選択です。
AIは与えられた指示に基づいて文章を生成することはできますが、自らテーマを見つけ出すことはできません。
これは、人間特有の創造性や発想力が必要となるからです。
2つ目は、丸投げによる文章作成です。
AIにテーマを与えて文章を生成させようとすると、誤った情報や論理的に破綻した文章が生成される可能性があります。
3つ目は、データ分析です。
AIは大量のデータからパターンを学習できますが、データの解釈や分析を行うことはできません。
これは、専門知識や経験に基づいた判断が必要となるからです。
まとめ:生成AIが拓く未来の働き方
野口さんの書籍『生成AI革命』は、AI技術の現状と未来の可能性を分かりやすく解説。
それだけでなく、実際に生成AIを活用した具体的なノウハウを紹介している点が魅力的です。
AIはあくまでもツールであり、人間の創造性や専門性を補完する存在であることを忘れないことが大切。
上手に活用すれば、ぼくたちの仕事や生活を大きく変えることができます。
野口さんの書籍は、AI時代を生き抜くためのヒントを与えてくれました。
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